ワイは猫…やんな？【shp】

26+1匹の生活 ページ31

貴方side


『ちょ…ちょっと待って…？ショッピさんは…猫なの？それとも猫のショッピが人間なの…？』


「えっと…俺はとある科学者に作られた薬飲んで猫になってまして、夜の間と人間に戻りたいって思った時は人間に戻ってました


すみません、混乱させました…」


プシューと頭から蒸気が立ち昇る
ってことは…？


『やば、めっちゃ恥ずかしい…』


だって、彼が猫だった時キスしてたし…
一緒に寝ちゃったし…


頭の許容範囲を優に超えてしまった


『あの…この体制は普通にアウトな気が…』


すると彼は顔を赤らめて普通に座る
その目の前に私も座る


「えと…Aさんが好きなのはゾムさんですか？」


『いや、違います…』


すると、頭を抱えて何かを言う


くっそ…誰なんや…？そう聞こえた


言いたくても言えるわけないじゃん
目の前にいるんだし…さ、さっき告白されてるんだし…


「さっきも言ったんですけど…俺は本気でAさんのこと好きですよ。


引かれるの覚悟で言いますけど、猫になってまで一緒にいたいと思うほどです。」


ドキッと胸が高鳴る
真剣な目で逸らさずに見られる


哀しい笑顔を浮かべて彼は立つ


「迷惑っすよね…俺帰りま…」


このタイミングを逃していいの私？
ちゃんと言わなきゃダメでしょ？


『待って、帰らないで…』


私は手を取った
涙目になった表情を見て胸が締め付けられる


引き留めたのはいいけれど、なんて言っていいのか分からない
口がただパクパクと動くだけ


「…期待…してもいいんですか？」


『期待してもいいと…思いま…す』


緊張もあったせいか、意味のわからない返答をしてしまう
しかも私は目を逸らした
まるでツンデレじゃない…！？


私の目の前に影がかかる
昼間に感じたのと同じ温もりと同じ匂いに包まれる


「今のは…OKと捉えて良いですよね？」


『は…はい！』


さらにギュッと抱きしめられる
頰に冷たいものが流れているのが感じられる


「良かった…俺絶対幸せにしますから…！大好きです。」


首に埋められていた顔が私の目の前にきて、距離が0になる


『じゃあ幸せにされますね…って、じゃあもう猫のショッピに癒されることがなくなる…！？』


「なんてこと心配してるんすかw
猫にくらいいつでもなりますよ、仕事疲れたら癒しますね」

　







1週間だけど、ずっと一緒にいた猫は

　


可愛くて賢くて




でもかっこいい…









私の彼氏さんなんです！









Fin

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