検索窓
今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:2,631 hit

15・首領と露木 ページ22

「手前、最初から『憂鬱』以外は元に戻すつもりだったなら、なんで俺たちマフィアに『怠惰』達を捕まえさせようとした?」
それが中也の質問だった。
「吸血鬼を殺しておけるなら殺しておきたい。それならマフィアに頼んだ方が合理的ですから。」
「ポートマフィアはどこかの探偵社と違って便利屋じゃねぇぞ。」
分かっているとでも言うかのように露木は大きくため息を着いた。そして中也を無視して森と向かい合った。
「八番目はどこですか、森さん。」
「椿君なら、探偵社にいるよ。到着まではもう少しかな。」
「……は……?」
椿が、探偵社に。椿は森と協力していたはずだ。露木はすっかり騙せていると思っていた。
「その顔は、予想外ってことかな?君の予知能力でも見抜けなかったか。」
嬉しそうだ。首領は少し笑って続けた。
「吸血鬼は魔術師とも異能者とも、力自体は似ているが吸血鬼・魔術師の力と異能力はまた別の物。もはや違う次元の存在である吸血鬼をこの街で殺してほしくない。」


時は戻り、数十分前。武装探偵社にて。
「真昼、クロ触らせて!」
「いいよ。」
「お、おい敦、このかわいい猫にもっと優しくしろー!」
「敦君いいなぁ。私も触りたい。」
「太宰さんが触ったら猫じゃなくなっちゃいます!」
「おいお前、いつまで猫を触っている。」
「天使ちゃんほんっとに動物好きっすよね〜。」
「クズネズミ以外はな。」
「賑やかで楽しそうですね。よろしければ私も……」
「脱ぐなっ!」
「賑やかだねぇ。」
イヴ、サーヴァンプ、探偵社員が楽しく話す中、与謝野晶子が大人らしく上品に座りそう呟いた。


――――――――――
ミサンガ終わらないー!

16・異世界→←〜雑談〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.8/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

植物回路 - 面白いです!全くキャラ崩壊してないのも凄いです!これからも更新頑張って下さいね!! (2018年6月19日 21時) (レス) id: 64f5262171 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月見 夜空 | 作成日時:2018年6月17日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。