夢紡物語 (ページ2)

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突然の昔話2 ページ2

続きを話そうか｡

…その少女の見た目はね､うん､わかりやすく言うならね､狐系獣耳っ娘｡

…あぁ､これは私の趣味ではなくてだね?(…まぁ少しはあるかもだけdｹﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ)…折角仲間を創るなら､強い方が良いと思ったんだ｡ただの人間よりは､獣人の方が強いだろう?…まぁ､それは置いといて｡

…私はね､信頼している奴以外には何もさせないんだ｡何かを任せて裏切られても､それは嫌だからね｡だから､人形から創ったこの少女が､信頼するに値するか､それ次第で､今後を決めるつもりでね｡…まぁ､それが少々面倒だったのだけれど｡

「…主様…ですか…?」

少女は目が覚めるなりこう言ったよ｡だから『あぁ､そうだ｡』と返したよ｡そしたらね、少女は起き上がるなり言ったんだ｡

「…主様、痛い所は御座いませんか?」と｡そう言われて気がついたのだがね､何だか右眼が痛かったんだ｡焦ったよ､突然痛み出すんだもの｡

『…右眼が…結構…』こう返すとね､彼女はこう言ったんだ｡

「…主様、私めを買われた時､説明を受けませんでしたか?…私のような生きた人形を創るには､身体の一部が使われるのですが｡」

…ハァ!?ってなったよ｡いや､本当に､うん｡…だってそんな説明1ﾐﾘも聞いてないからね!?聞き逃したわけでは無いはずだ､幾ら雰囲気に押されて買ったとはいえ､その分しっかり説明は聞いたからね｡

…この時は､あの店主め､信頼出来なかったら返品してやる!って思ったよ､まぁ､こんな話をしているくらいだから､返してはいないのだけどね?…というか､もう一体買った｡…うん､この時点だとだいぶ私お馬鹿さんだけどね?まぁ､この話を最後まで聞いてくれればいつかは話すさ｡

少女は､言った｡「私は､主様から眼をいただきました｡主様の､記憶の一部を見ました｡…店主が､説明をしなかったのは故意だと思われます…私を､返品されますか?」

…怯えるような､そんな眼で見られてね｡流石に､私も少し情が湧いてね｡

『…いや､買ったのは私だからね｡君が信用出来ると私が思ったら､返すつもりは無いさ｡』

「…信用を､得れば良いのですか?」

『…あぁ｡』

そう答えた私が馬鹿だったと今では思ってるさ｡…何せ､彼女は天才すぎた｡…そして､同時に…馬鹿だった｡

続く