【イナズマイレブンGO】保健室の先生 2

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アラームの耳障りな音で目が醒める。



うるさいなぁ…止めなくちゃ。

そう思いながら目を瞑ったまま適当に手を動かすと、ふと自分の身体が思うように動かないことに気づいた。


背中に感じる人肌の温もり。

私の首に綺麗な顔を埋めて気持ちよさそうに寝息を立てているその人。


時々うめき声をあげて身をよじるので、首筋に髪の毛が当たって擽ったい。


そして私の腹部に回された手______





ここで私は、豪炎寺くんに抱きしめられていると理解した。


『(えぇ………)』


急いで腕の中から抜け出そうとするが、がっちりと抱きしめられているので抜けようにも抜けられない。

恋愛耐性ゼロの私には刺激が強すぎる。




『豪炎寺くん、離してクレメンス』




焦りながら豪炎寺くんを起こす。



「…A」





いつもの豪炎寺くんからは想像もできないような低く掠れた声で私の名前を呼ぶと、うっすらと目を開けた。
力が弱まった瞬間私は迅速に腕から抜け出してベッドから降りる。


災難は去った…



カーテンをばっ、と開けると眩しそうに目を細め、低く唸る豪炎寺くん。どうやら朝は低血圧らしい。
軽く頭を抑えながらゆっくりと体を起こすと、私の方を見てもう一回名前を呼んだ。




『はは、小学生みたいだなぁ豪炎寺くんは』





そう言って笑いながら水を差し出すと、こくこくとそれを飲んで、やっと目が覚めたようだ。



「…おはようA。よく眠れたか？」


『うん、ありがとうね豪炎寺くん』



そうか、それならいいんだ、と目を細めた彼を見て私も薄く微笑んだのだった。

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