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あの後、流石に一つの部屋に成人済みである私と未成年である白竜くんが一緒に住むのは倫理的にまずいという解釈になり、彼には私の部屋の隣の部屋に引っ越してもらうということで話がついた。
まあ流石にね。プライバシーがあるからね、私にも彼にも。

事の次第を聞いた宇都宮くんには、

「まあAさん、昔俺が上目遣いでお願いしたら大体聞いてくれましたしね…そりゃチョロいですよね」

って言われた。
私はそんなにチョロくないよ!…ないよね?

そのことを豪炎寺くんに話すと彼は非常に微妙な顔をして、


「…確かにお前は昔から危なっかしいタイプだったな。世界大会の時も海外で騙されかけたことあっただろう。忘れたとは言わせないが」

と過去のことを引き合いに出してきた。嘘でしょ、私危なっかしい人間だと思われてたの?

……………今度春奈ちゃんに聞いてみよう…。




さて、ここで驚きの事実だ。死ぬ気でゴッドエデンの後処理を終わらせ、本土に帰ってきた頃には、雷門中対幻影学園の試合が終わりを迎えていた。

観たかった…。というのも、幻影学園には【マボロシショット】なるとても強力なシュートを打つ選手がいるらしいと聞いたからだ。
後で豪炎寺くんにビデオ見せてもらおう。

そして次なる雷門中の相手というのが新雲学園だ。


なんか聞いたことあるなと思ったら、以前豪炎寺くんがお見舞いに行ったあの雨宮太陽くんの所属する中学校らしい。
データを見せてもらったが、制服がとても可愛い。ブレザーなんだね。
試合は数週間後らしいが、それまでに雨宮くんの体調が良くなるのか微妙なラインらしく、豪炎寺くんは心配していた。
…かつてのチームメイトであった一之瀬くんを重ねているのかとも思ったが、言わないでおいた。

本当に、体調だけはどうにもならない。
辛いことではあるけれど、正直生きていれば勝ちだと思うタイプの私からすればあまり無理をしないでほしい。

そう面識のない雨宮くんに勝手な親心のようなものを感じていたある日、豪炎寺くんに呼び出され、お使いを言い渡された。


「どうしても外せない用事ができてしまったんだ。俺の代わりに雨宮のところへ行ってきてくれないか。」


私は二つ返事でオーケーした。

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香藤 - 涼花さん» お久しぶりです!笑いつもありがとうございます…!超絶不定期更新ですが、何卒よろしくお願いします…頑張ります! (2022年7月14日 16時) (レス) id: 2e6a3cdde9 (このIDを非表示/違反報告)
涼花(プロフ) - お久し振りです…!(?)楽しみにしてました…!!!夏休み中に更新されるの嬉しいです…!無理なさらず、更新ファイトです! (2022年7月14日 8時) (レス) @page40 id: a6661d2da5 (このIDを非表示/違反報告)
るいくんの遊び場! - たまにチラチラ読んでたんですけど、やっぱおもしろいです!!!!更新頑張ってくださいね!!! (2021年8月30日 16時) (レス) id: 0c0aba27ae (このIDを非表示/違反報告)
こまめ - すみません。間違って2回投稿してしまいました。 (2021年8月30日 7時) (レス) id: 8adf351572 (このIDを非表示/違反報告)
こまめ - 更新お疲れ様です。とても面白く、見つけくてから三日で読んでしまいました!これからも、更新頑張って下さい! (2021年8月30日 7時) (レス) id: 8adf351572 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:香藤 | 作成日時:2019年2月23日 20時

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