64 ページ17
*
真夜中
私は一人、森の中を歩いていた。
なぜ人が起きていないであろうこの時間に森の中を歩いているのかというと、それは1時間前に遡る。
*
『あれ…家の鍵どこだろ』
自分の手荷物を整理していた時、自分の家の鍵がないことに気がついた。
おそらくシュウくんと白竜くんと会った時に落としてきたのだろう、
全然気づかなかった自分を殴りたい…
自分は独り身だし、合鍵なんかを持っている人はいないので、失くしたとなったら面倒だ。
この島なら、フィフスの人しかいないから出歩いても危険な目には合わないだろうと思って、
私は牙山さんに事情を説明し、夜の森へと繰り出した。
*
『スマホのライトだけでもかなり明るいなあ…
よく見えるから楽でいいし』
こんな真夜中なら、まず誰も起きていない。
30分以上前に日付けも変わった。
最近よく聴くJ-POPの歌を口ずさみながら探す。
『…お、あった』
目と鼻の先にキラリと光るものがあるのを見つけ、それが自分の探してたものだと分かると、一気に安心感が襲ってきた。
______と同時に、スマホのライトが落ちた。
『うわ、暗いな』
まぁもう見つかったからいいか。
上を見上げると無数の星が散らばっていて、私の目いっぱいにキラキラと反射した。
綺麗だなあ
みんなにも見せたいくらいだ
数分間星空に見惚れていた私は、
後ろから近づく足音で我に返った。
423人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
香藤 - 涼花さん» お久しぶりです!笑いつもありがとうございます…!超絶不定期更新ですが、何卒よろしくお願いします…頑張ります! (2022年7月14日 16時) (レス) id: 2e6a3cdde9 (このIDを非表示/違反報告)
涼花(プロフ) - お久し振りです…!(?)楽しみにしてました…!!!夏休み中に更新されるの嬉しいです…!無理なさらず、更新ファイトです! (2022年7月14日 8時) (レス) @page40 id: a6661d2da5 (このIDを非表示/違反報告)
るいくんの遊び場! - たまにチラチラ読んでたんですけど、やっぱおもしろいです!!!!更新頑張ってくださいね!!! (2021年8月30日 16時) (レス) id: 0c0aba27ae (このIDを非表示/違反報告)
こまめ - すみません。間違って2回投稿してしまいました。 (2021年8月30日 7時) (レス) id: 8adf351572 (このIDを非表示/違反報告)
こまめ - 更新お疲れ様です。とても面白く、見つけくてから三日で読んでしまいました!これからも、更新頑張って下さい! (2021年8月30日 7時) (レス) id: 8adf351572 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:香藤 | 作成日時:2019年2月23日 20時