わがままキャット

居場所 ページ9

隼side



次の日、Aは学校に来なかった。

俺が起こしにいかなかったんだけど。





佐々木 「あれ〜？Aちゃんは？」


佐々木さんが俺に声をかける。

隼 「ああ〜、今日来てないんだよね(笑)」

隼 「昨日、ありがとね」




佐々木さんは可愛い笑顔を向けて

佐々木 「全然っ！！いっぱい話せて楽しかったよ〜！」



佐々木さんのこと好きになりそ〜(笑)


その笑顔の裏側を知らずに。




.



「お〜い、ちょっと聞いてくれないか？」


担任が俺らに話しかける。



「誰か大川の居場所知ってるやつ居ないか？」



え、


「おい小森〜」

A、帰ってないの、？



嘘、昨日亜嵐くんが…。



「大川のお父さんから帰ってないと連絡があったんだ」




先生の声が遠くなっていく。

待てよ…。


A、




「小森知らないか？」


隼 「…知りません」


悔しかった。

Aのことを知らないと言うことが。







なんで、昨日見放してしまったんだろう。



「おい！！隼、どこ行くんだよ！！」


行く先も決めずに俺は走り出した。


A、お願い、無事でいて…。






電話は繋がらなくて、俺は亜嵐くんの元へと向かった。



そんなとき


「隼くん！！」

隼 「佐々木さん、」

佐々木「昨日、Aちゃんがね、隼くんのこと鬱陶しいって言ってて…」




え、？



佐々木 「本当は言おうか悩んだんだけど…」




そっか、

俺はもう要らないんだ。








なんだか、今までの時間が無駄だったような気がした。






「お前がそんな奴やったとはなあ(笑)」



それは俺の嫌いな声。

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