わがままキャット (ページ49)

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想いページ49

隼side

隼「らぶりちゃ～ん！久しぶり!!!」

「ほんとだね～(笑)今日も惚気??」

隼「...(笑)失恋したとこ！」

「ええ!?」

なんて、自分で傷口に塩を塗って、

痛みは増す。

「なんでまた、」

隼「まぁまぁ!!亜嵐くんどこで待ってますかね?」

話を逸らしたところで、きっと全ての事情は伝わるんだろうけど。

.

亜嵐「隼～、ごめんな、姉ちゃん迎えに行ってもらって」

隼「いいっすよ！その代わり愚痴聞いてくださいね!!!」

亜嵐「聞ける程度にな(笑)」

「私も～！」

いつか、Aの隣にたちたいと思っていた。

恋人として。

隼「本当は僕の場所っすよ!?今の朝倉ポジション!!!

でも、Aに惚れる理由は分かるし、朝倉もなんだかんだカッコイイし、

やっぱ、奪うとかは出来ませんよお、」

1人でグチグチと話す俺。

未成年だからお酒を飲んでるはずがないのに、無意識にペラペラと言葉が出てくる。

ああ、好きだ。

そう痛感した瞬間でもあった。

亜嵐「隼、ひとつ言っていい？」

亜嵐「もし、勘違いで、Aちゃんは別の誰かが好きで今迷子になってるとしたら？」

隼「僕には関係ないっすよ、(笑)」

亜嵐「いいんだな？」

そこには、朝倉からのメッセージ。

朝倉_やっぱり小森には叶わなかった

隼「これって...」

「彼女、はやとくんへの気持ちに気づいたんじゃないの？」

らぶりちゃんからのアシストで脳内の整理がついた。

だと、したら...。

亜嵐「今、お前らの気持ちは一緒じゃねえの？」

亜嵐「お前の猫、泣いてんぞ」

行かなきゃ、

好きだって伝えなきゃ。

まだ遅くない、

隼「ごめん、亜嵐くん、らぶりちゃん、

俺...あの公園、いつもの公園とこ行ってくる...」

無我夢中で走った。

あそこにいるだろうって感じたから。

なあ、俺の勘違いでAを傷つけた？

そんな俺を好きでいてくれる？

傷つけた分、愛するから、

愛してよ。

願ったその先に、彼女の姿はなかった。

隼「くっそ...」

.

『はやと、！』

愛しい声。息。姿。
全てが僕を魅了する。

隼「なんで泣いてんのっ、」

『まいご、なっちゃって、』

そんな簡単な嘘はいとも簡単に見破れた。

隼「会いたかった、」

隼「避けててごめん。

でも、

俺にはAしか居ない。」

隼「好きだよ」