わがままキャット (ページ31)

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好きページ31

隼side

隼「ねえ、A！！」

『保健室行ってくる』

隼「じゃあ俺もついてく！」

『…来なくていい、』

家ではめちゃくちゃ甘えてくるくせに、

学校ではいつもこんな。

誰かに怯えてる…？？

そんなふうにもかんじた。

『Aちょっと呼ばれてるから、』

隼「え、男！？」

『告白かもね』

そう言って教室を出ていった。

嘘でしょ？

.

教室を出ていって、一向に帰ってこないA。

「隼！！」

そんな時、叫ばれた俺の名前。

隼「亜嵐くん、どうしたの？」

亜嵐「Aちゃんは！？」

そう言われた瞬間、嫌な予感が頭の中を駆け抜けた。

隼「誰かに呼ばれてるって…」

亜嵐「バカはやと！！」

亜嵐「さっき、Aちゃんのこと話してる子達がいたんだよ、」

亜嵐「もしかしたら…」

衝動的に俺達は走っていた。

なあ、無事でいてくれよ…？？

「隼くん！！」

隼「佐々木さん！A知らない？」

一瞬、目を泳がせたんだ。

佐々木「知らないよ？それより…」

亜嵐「それよりじゃねえよ。」

隼「亜嵐くん、？」

亜嵐「俺聞いたんだよ、お前らがAちゃんの話してるとこ。どこいんだよ！！！早く教えろ！！」

こんな亜嵐くん見たことない…。

でもまさか、佐々木さんが…？

佐々木「知らないんですよ！！ほんとに！！」

そんな時、後ろから現れた男達に俺はどん底に落とされたような気がした。

隼「じゃあ、後ろの人達なに…？」

「おい、歩実、終わったぞ」

「早く金よこせや」

確信へと変わった瞬間だった。

隼「くっそ！！！！」

お願い、無事でいて、

また、はやとって笑って…。

俺、ほんとにAのことが好きなんだよ…

まだ、伝えられてねえじゃん…！！

間に合え、そう願いながら走った。