わがままキャット (ページ30)

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わがままページ30

貴方side

次の日。

いじめは加速していて、

下駄箱、注意しなきゃ…なんて、

「おはよ～！！！」

下駄箱を開けようとしたらあらんくんがいつもの如く声をかけてきた。

でもいつもと違ったのは

亜嵐「まって！！！下駄箱さ、」

って言って近づいてきて、私の下駄箱を開けた。

『ちょっと…！！』

亜嵐「いって！！なにこれ！？」

あらんくんの右手からは大量の血が出ていた。

いつもよりも刃大きいじゃん…

なんでよりによって…

『なん、でっ…』

亜嵐「ちょ、泣かないでよ(笑)大丈夫だから、ね？」

「キャー！！！」

あらんくんの血を見た女の子が悲鳴をあげる。

「ねえ、あなた、白濱くんに何したの！？」

「亜嵐、大丈夫？？保健室行こう？？」

やっぱり、

いつでもどこでも私は悪者か…

亜嵐「あのさ～、勝手にAを加害者にするのやめてもらえる？」

亜嵐「Aいこ」

と左手で私の手を引いた。

Aって…。

いつもならちゃん付けなのに。

亜嵐「良かった、Aちゃん守れて！！」

『そんなこと言ってる場合じゃ！』

亜嵐「俺はAちゃんに笑ってて欲しいわけ！ね？」

『…ん、』

ねえ、どうしてそんなに優しいの？？

私は私の大切な人を傷つけた。

『あらんくん、Aちょっと教室寄ってくから、先保健室行ってて』

亜嵐「やだ。」

『え…？』

亜嵐「はい、一緒に行く！！」

なんでだろう、いつもよりもものすごくわがまま。

龍ちゃんに処置してもらってからも、

はやともあらんくんも今日はやけに変だった。

『…二人ともなに？？』

隼「なんかA危なっかしいから」

亜嵐「そうだよ！！」

『…どうゆうこと、』