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あの日チアキくんと別れてから暫くの間、再び会うことはおろか、向こうから連絡が来ることも、ましてや自分からすることもなかった。
何度か当時のことを思い返してみて、あれは全て夢だったんじゃないかって思ってしまうこともあったけど、その度にチアキくんが自ら選んで買ってくれたシルバーリングが夢じゃなかったことを教えてくれていた。
高級ブランドが手掛けたそれは、数年経った今でも光り続けている。調べてみたら驚愕して腰を抜かしてしまうほどの値段だったけど、やはりそれだけの価値がある。それはまるで俺よりもずっと先にいて、キラキラ輝き続けるチアキくんに思えて仕方なかった。
あれからも、チアキくんが所属するあのグループの活躍は目まぐるしいほどで、瞬く間に世界のアイドルに成り上がっていった。その中でもチアキくんは相変わらず複数ブランドのアンバサダーとして活動をしていた。
ソウル市内にある駅の電子公告版や地下鉄車内の電子広告、インターネット広告などなど、チアキくんの顔はどこかしらで見かける。
あの日のように一緒に出掛けて、食事をして、悩みを聞いて、他愛のない会話をして、そんな人間味がある姿を目にしなければ、いくら有名人だとはいえ、ここまでチアキくんに目が行くことはなかったのかもしれない。
また無理してないかな、なんて思って、近況報告やTMIなど色んなことを発信するSNSやライブ配信を暇さえあれば覗いてみたり、結構彼にどっぷり浸かっている自分に笑ってしまう。
俺自身に関しても転換期といった感じで、長いことお世話になった日本を離れて、韓国に戻ってきていた。
決して順調というわけではなかったし、やっぱりアイドルとして活動したい意欲は捨てきれずにいたけれども、最近になってドラマ出演が決まったりして、それなりに活動していた。
韓国に戻ってきて、活動をしていれば、ふとした時にチアキくんに会えたりするんじゃないかって思ったりしたけど、国外活動が多い彼と会える機会なんて宝くじに当たる確率の方が高いだろう。そう、それは夢のような話なんだ。
覚えていてくれてるのかすら分からないのに、いつか本当に会えたらいいなと思いながら日々を過ごしていた。
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23.09.24
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hjr.(プロフ) - 藤さん» 藤様。初めまして、ヒジリです。有難いお言葉を頂き光栄です。まずは更新停滞させないよう頑張ります。笑 ありがとうございます:)♥ (5月23日 7時) (
レス) id: 340019a8ab (このIDを非表示/違反報告)
藤(プロフ) - はじめまして、いつも更新を楽しみにしています！以前から別作品をずっと読んでいるのですがまさかhir.様のボイプラ作品が読める日が来るとは思いませんでした🥲！これからの更新楽しみにしています💕 (5月22日 23時) (レス) id: 239e12852c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hjr. | 作成日時：2023年5月17日 22時
