追 憶。【不死川実弥】

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試験開始30分.



途中退室が認められる時間になり、
それに合わせて講義室を出る.















義勇たちとのグループトークに終わったことを伝え、ひとまずカフェテリアに向かおうとしていた.





「 A 」


『 あっ、実弥くん. 』





肩をちょんと叩き、横に並ぶ実弥くん.

先程のことを思い出してしまい、ドキンと胸が高鳴った.





「 この後も試験？ 」


『 うん. 学科の試験があってさ. 実弥くんは？ 』



「 この後は一旦空きコマ. 」


『 そっかあ 』






あの問題どうだった、とか、あの問題は意地悪だった…

なんて試験後に学生がよくやる会話をしながら、
ゆっくりと歩く.










「 あ、なぁ、今週末で試験期間終わるだろ？
またどこかでカフェでも行って花火大会の打ち合わせしねェ…？ 」


『 打ち合わせ…？ 』


「 あー…、ほら、待ち合わせ場所とかよォ.
トークで話すより、直接会って話した方が早ェと思ってなァ… 」





確かに、打ち合わせしておいた方がいいもんね.
花火大会まで2週間もないし…





『 ううん、いいよ！
久しぶりに、しらたまちゃんにも会いたいなぁ… 』


「 じゃァ、この前のカフェでどうだィ？ 」


『 あそこならペットＯＫだし、ゆっくり出来るもん
ね 』


「 おぅ、じゃァ日にちは後ほど 」



『 うん！ 』










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