追 憶。【不死川実弥】

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あー、クソねみぃ.
一限目からこれはかなりキツい.



なるべく講義は寝ねェようにしてるが…、
レジュメにメモしながら何とか乗り切る.








隣に座ってる颯瀬さんの頭が揺れまくってる.


寝みぃんだなァ.
先週も眠たそうにしてたみたいだしな.(宇髄が撮った写真は送って貰った.)





時折様子を伺っていれば、諦めたのか机に突っ伏した.





オイオイ…、ガッツリ寝てんなァ.










「 ……ッ 」



コテン、と顔がこっちに向く.










ああ、
寝顔まで変わんねェのな…





そっと、颯瀬さんの前髪を撫で、
後半の講義に臨んだ＿＿.





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講義が終わりそうな時、
ゆっくりと顔を上げる颯瀬さん.





『 ……あ 』





講義終わり？なんて若干戸惑った様子.





カチッと時計の針が動き、10時半を示した.
最後のスライドになり、講義終了を告げた.





『 ……10分だけ寝るつもりだったのに 』







寝顔を45分間も拝めた俺としては、ありがたいことだったがな.
危うくスマホで撮るところだった.





「 …ん、 」

『 え、なに…ッ 』


「 ……寝跡付いてる 」

『 嘘…ッ 』





ほんの僅か、左頬に赤い跡.


慌てて隠す仕草に、
「 可愛い 」なんて口走っていた.





『 ……ッ、や、 』








見ないでと顔を赤らめ、
頬を隠しながらそっぽ向く仕草にやられた.





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