追 憶。【不死川実弥】

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『 か、可愛い〜！』








カフェで駄べった後、近くのペットショップに立ち寄った.





シバの子どもを、うっとりとした目で眺める颯瀬さん.



よっぽど好きなんだなァ…
前世でも 街歩く柴犬見ては可愛い可愛いって言ったっけ.
しらたまとあずきを両腕に抱えて寝てたこともあったなァ.





「 良かったら抱っこしますか〜？ 」


『 いいんですか！？ 』





店員が颯瀬さんにシバで子どもを受け渡す.
その瞬間、これでもかってくらいの笑顔になった.



いや、可愛いすぎんだろォ.
まぁ彼奴の可愛さはとっくの昔に知ってるがな.





『 …可愛いすぎて溶けそう…… 』





ポツリと呟いたひとりごと.
もちろん聞き逃すわけがなく、俺のハートはメルトした.










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あの後、しらたまの首輪とや遊び道具を選んだりした.


黄緑色のシンプルな首輪を、颯瀬さんが選んだ.
帰ったら付けた姿を送ってやらねェとな.





「 今日はありがとなァ 」


『 こ、こちらこそありがとう…！ 楽しかったです 』


「 そうかィ、なら良かった 」





俺の腕に抱えた しらたまの頭を撫でながら
またね、と微笑む.










『 …じゃぁ、またね？ 』


「 ……おう、またな 」










無意識のうちに、颯瀬さんの頭をポンと撫でていた.









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