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114 病と容態 ページ46

「ドレファスよ」

娘2人に支えられ、
立ち上がった国王は言う。

「今この時を持って、
お前の聖騎士長としての任を解く。
追って沙汰を下すまで地下で待て」

ドレファスの両手に枷がはめられる。

「私が地下まで」

ギルサンダーの言葉に頷く国王。


その時だった。
国王が血を吐いたのは。

「「父上!!」」





「私が看よう」

ベッドにもたれかかる国王に
手をかざすマーリン。

「…だいぶ衰弱している。
急ぎ治療が必要だ」

マーリンはそう告げる。

「マーリン様、
どうか父上をお助けください!!」

「私からもお願い致します!」

2人の王女は言う。

「私も全力を尽くしましょう。

ただ、
ここにいては陛下の気も休まらぬ。
キャメロットで治療にあたりたいが
よろしいか?」


途中から会話が耳に入らなくなる。
全員の声が遠ざかる。
己の鼓動さえも聞こえなくなる。




国王の吐いた血が、
鮮やかな赤が膨張して
視界も思考も埋めつくしていく。




「…A?」


不意に呼ばれ、現実に引き戻される。

国王の血は変わらぬまま、
膨張もしてなければ拭われてもいない。


(意識が飛んでた…?
何もなかったはずなのに、どうして?)

不安からか、団長の手を握る。

何も聞かずに握り返す団長。



彼の手が異様に熱く感じるのは、
私の手が冷たいからだろうか…


判断はできなかった。

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キャット・ガンマン - リオさん» どういたしまして!メリオダスは気になるんでしょうね、夢主の想い人。確信はまだしません、…というかできないですね、遠回りしてるから(笑) (2015年12月10日 8時) (レス) id: c7a626d2de (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ありがとうございます!!いいですね〜。メリオダス気づけやぁ!!!とも思いましたw (2015年12月9日 21時) (レス) id: 9dca1ab2b7 (このIDを非表示/違反報告)
キャット・ガンマン - *Sumomo*さん» よかったです、安心しました(笑)本編の方も頑張ります! (2015年12月5日 21時) (レス) id: c7a626d2de (このIDを非表示/違反報告)
*Sumomo*(プロフ) - あわわ!!!ありがとうございます!!!想像通りでした!!!嬉しいです!!これからも更新頑張ってください!!応援しています!!! (2015年12月5日 20時) (レス) id: d097e2668d (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - こんには!リクっす!夢主がエリザベスちゃんに嫉妬してうんぬん……お願いします!! (2015年12月5日 7時) (レス) id: 9dca1ab2b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キャット・ガンマン | 作成日時:2015年10月7日 21時

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