我が親愛なる大罪人へpart3【七つの大罪】

109 暴食の罪と弟子 ページ41

マントの魔術士、
マーリンがゆっくりと浮かぶ。

それに気付いた仮面の魔術士が彼女に向かう。

「貧相な魔術士風情がぁああっ」

怒鳴る仮面の魔術士の攻撃をものともせず、
マーリンは至って冷静に言う。

「そうやって怒りで我を忘れるクセ、
あれほど『直せ』と言ったであろう？

我が弟子ビビアン」

その声に、
ビビアンと呼ばれた魔術士が気付く。

魔力の渦の隙間から覗く赤に。


「その首の紋様…紅蓮の豚！！！
あ…ああ…あなたは…」


見上げながらメリオダスも言う。

「まさか、アーサーと一緒にいたとはなぁ」

「…今気付いたの？」

「Aは知ってたのか？」

「当たり前じゃない。
6年前に会ったんだもの」

「はぁっ！！！？」


マントはボロボロだが、
彼女に傷はひとつもついてない。

…さすが、ブリタニア一の魔術士。



「〈七つの大罪〉

暴食の罪、ボア・シン…


マーリン！！！！！」

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