我が親愛なる大罪人へpart3【七つの大罪】

105 魔力と感覚 ページ37

「魔神化もせず、
反撃もしてこないなんて…！」

「何か仕掛けるつもりだ。
その前に仕留める」

微動だにせず、
ただじっと
魔力と感覚を研ぎ澄ませるメリオダス。


どちらも動かない、極限の空間。


「ギルサンダー！！
もうやめて─────！！！」

そんな中響くマーガレットの叫びは、
果たして届いたのか。




何がどうあろうと、
それが全てを動かした。


「“神千斬り”！！！」

メリオダスの剣に“獄炎”が宿る。

「“雷帝の剣”！！！」

ギルサンダーの剣には雷が。

「付呪・“獄炎”
(エンチャント・ヘルブレイズ)…」

ヘンドリクセンの剣には黒い炎が静かに宿る。

「“破壊の四大元素(ﾃﾞｽﾄﾛｲ・ﾌｫｰ・ｴﾚﾒﾝﾂ)”」

『火』『水』『風』『土』のエネルギーを
融合させた魔力が放出される。



飛び上がるメリオダスが後ろを向き、
塔から飛び降りるマーガレットを見据えた。




──見えた！！！


“獄炎”を纏った渾身の斬撃が、
マーガレットに放たれた。

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