我が親愛なる大罪人へpart3【七つの大罪】

番外編3-2 穏やかな時間を眠り姫と過ごしましょう ページ30

昔からそうだった。

Aの言動は、
どことなくエレインと似ている。

フワフワしたような感じや、
小さい体(胸は大きいけど)、
それから───

「バン？」

俺の名前を呼ぶ時。


「…なぁ、ホントに俺じゃダメなのか？」

ひと気のない場所に彼女を降ろし、
開口一番そう言った。

Aが
〈七つの大罪〉に加入した1ヶ月後から、
彼女が団ちょの事を好きだと気付いてからも、
2人きりになるたびに繰り返した問いかけ。

「ダメ」

そのたびに返される答えも同じ。

「あんたの心に棲む子がいなくなって、
私が振られたら考えてもいいけど」

冗談めかして言うAはずっとそうだ。

俺がエレインと重ねてお前を見るたびに、

『自分とエレインは違う存在で、
あんたが愛した人の代わりにはなれない』

と。

気持ちが揺らぐたびに支えてくれる。

…でも、
俺が本気でお前を好きだと言ったら、
どうするだろうか。


なんて考えを断ち切るように、
俺の頬を何かが切り裂いた。

「ほら、んな暗い顔してないで、戦おうよ。

……たまには、付き合ってあげるからさ！」

「…なんか、イラついてねぇか？」

「まさか！

メリオダスがエリザベスに
セクハラしまくってるからって、
ちーーーーーーーっとも
イラついてませんよーーーだ！！！」

(むちゃくちゃイラついてんじゃんか♪)

とは思ったが、
こんな時でもないと
手合わせしてもらえないので黙っておく。


ニィッと笑い、拳を構えた。



───やっぱこいつとは、
今の関係が一番いい。

下手に恋だのなんだのするよりは。

エレインに悪いし、
何より───

(団ちょに殺されそうだしな♪)

この状況を作った男を思い描き、

(今の状況見ても殺されるか♪)

───────そう思った。








──────────────────
＊Sumomo＊様からのリク、
「バンと夢主の絡み」でした。

…絡み？絡んでるか？絡んでねぇよな？
…バンの独白？四角関係？←


思い付きで書いたのでグダグダですが、
＊Sumomo＊様、
こんな感じでいかがでしょうか？

本編ではほとんど絡みの無い
バンと夢主ですが、
私の中では
友達以上恋人未満的な雰囲気の
イメージなんです。

……親友？とはちょっと違う気もしますけど。


想像してたのと違ってたらごめんなさい(＞人＜)

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