我が親愛なる大罪人へpart3【七つの大罪】

087 年齢ともどかしさ ページ15

Aside

腕の中で眠る団長。

普段は完全に逆だからすごく新鮮だ。

安らかなその寝顔は、
強者にも、魔神族にも、
3000年生きてるようにも、
大罪人にも見えない。

(私以上に、団長の方が
色々抱えてそうなんだけどな…)

しっかりと私の服を握っている彼の頭を、
いつもされているように撫でてみる。

(…あ、柔らか)

羨ましく思いながら、
サラサラと触れ続けていると…

「なぁ〜、イチャついてっとこ
わりぃ〜んだけど1ついいか？」

再度飲み始めていたバンの
ぐでっとした声が入ってきた。

「…イチャついてないけど…、何？」

「お前、年いくつよ？」

「……………………………は？」

年って…そんな事が気になるの？

「55…くらいだっけ、たしか」

「「………ウソォ！！？」」

全員が聞いていたらしく、見事にはもった。

「そうは見えないけど…？」

「それ言ったら、
キングだってそうだけど。
…団長とか」

七つの大罪って
年相応に見えない人の集まりじゃない。←

「そんな事より、
もう遅いからとっとと片付けて寝るよ」

「A、今日はディアンヌと寝ていい？」

「ん。風邪ひかないようにね、エリザベス」

…的な感じで解散となった。



ちなみに………

「まどろっこし〜な♪
さっさとくっつきゃいいのに♪」

［これが両片想いか］

「お互いに意識しあってるのにね〜」

「ホントだぜ」

「まったくね」

「少しは進展してほしいですね」

かなり、もどかしいようだ。

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