ただ、未来を 2

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家康くんと、いちばんちかい…
…何処が、でしょう。
性別も、身長も、たぶん信条も、何もかもが違うのに。
考えてみても、結局家康くんしか答えを知らないわけだし。…ヒントがあるとも、思えないし。
…裏切り者
いないと信じたいけれど…この状況では、疑わなくてはこちらがやられてしまう。
けれど、せっかくPBB作戦で皆がいい感じにまとまりかけてたのに…また、疑心暗鬼のギスギス状態に戻ってしまった。
まったく…本当に相手の嫌なタイミングと状況を理解してますね、あの子は…
いや、明智くんが、でしょうか…？

ぐるぐると考えていても埒が明かないので、みやびちゃんとともに神社でみんなと話し合うことにした。みんなの考えていることとか、知りたかったし…一人で考えるよりは、きっといいから。

み「…クラスの中に裏切り者が…」
伊「これから、どうする？」
み「今まで通り、PBB作戦を…！」
本「やるわけねぇだろ！裏切り者が混じってんだぞ！」
まぁ、ですよねぇ…
伊「そういう君が、裏切り者だったりしてな？」
本「あ？何言ってんだよ、俺が井伊やるわけねぇだろ！」
『うーん、確かに、やる理由はありませんねぇ…』
伊「…日下部、立花、こいつを占え」
みやび「え、占い！？」
『私もですか！？』
伊「…裏切り者か、どうか、な。
立花の言うことは、あとになって役に立つ」
『評価してくださることはありがたいですが！
私が裏切り者だったら意味ないですよそれ！』
待って、私、いまなにか変なこと言いました！？
何いってんだこいつ？みたいな目話向けるのやめてください！
本「おい、伊達…！」
黒「争ってる場合か！」
本多くんが伊達くんに詰め寄りそうになるところを、黒田くんが制する。
…しかし、それは逆効果だったようで今度は黒田くんに矛先を向けた。

本「おい、黒田。そういうてめぇも怪しんだよ」
酒「てめぇみたいなくせ者がな、1番怪しいんだよ！
…ていうかな、お前ら全員怪しいんだよっ！！！」
「なんだその言い方は！！」
「怪しいのはお前の方じゃ」

酒井くんの言葉に、流石に耐えきれなかったのか皆が争いだす。…最初は口論だったものが、次第に本格的な喧嘩になっていく。
『だから、何で皆さん煽り合うんですか！
というか、私のときと態度が！あまりにも違うんですが！！』いいのか悪いのかは置いといて！
「おやめ下さい！！」
これではいけないと止めようとするが、全く持って効果はない。
…さっきまで、あんなにも楽しかったのに…

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