ただ、未来を 2

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明「ええ」
「明智…」
明「さっき家康君がみんなの作戦に危機感を感じてるって言ってましたけど…それは間違いです。
家康君はみんなが今のやり方でポイントを稼ぐと読んでいました」
徳「あぁ…
読み通りに事が運び過ぎて、愉快愉快」
私達を鼻で笑って後ろを向いて…たっぷり間をあけてから、足を止めて振り返った。

「ああそうだ、見舞いがもう一つあった。

…井伊を襲った奴は俺じゃない」
「じゃあ一体誰が…！」
「裏切り者の仕業だ」
「裏切り者…？」
「おれの息のかかったなぁ。そしてそいつは…
…お前らの中に紛れている。お前らの中になぁ！」
全員を指差してから、念を押すように重ねて言う。
…そういう不安の煽り方は、あの子と似ている気も…
いや、あの子は水面下でやる子だったなぁ…
…特進クラスに、裏切り者…家康くんに対しての不安にプラスしてクラス内の疑心暗鬼…あまりにも万事休す、…これも作戦のうち、とかだったら本当にやだなぁ…

「愚かだよなぁ！ゴミのくせに集まればどうにかなると思い込んでいる。
だがそんなのは幻想！
現実は！隣にいる裏切り者を見つけることしかできない！…なぁ、ゴミの親分？
コオォ〜〜〜！！！！！」
最後に、気に入ったのかまた掃除機のマネをした。
『…だから、皆さんをゴミというのはやめてください、と…！』
「…A。俺と一番近いお前は、果たして…
裏切り者を、見つけられるかなぁ？」

なんですか、それ
『見つけますよ。…そして、特進クラスの皆で(・・)、貴方に勝ちます』
「…フッ」

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