検索窓
今日:4 hit、昨日:17 hit、合計:10,370 hit

ページ37

しばらくして。
廊下の方から大きな足音と声が聞こえてきた…
…うーん、龍造寺くん…かな?
龍「大変ばい!!!」
あ、あってた。
井「どうしたんだよ」
龍「家康が……新しか旗印ば立てたて!」
『な、………』
家康の名前に無意識に身体が跳ねる。
あの子とは違う彼との昨日の会話を思い出し、次いで未だ跡が濃く残り軋む左腕の感覚に現実に戻された。
そんな私の様子を訝しんだ上杉くんが心配してくれたが、大丈夫ですよぉ、とへらりと笑って返した。流石にみんなに心配されると思ったので、前回の反省も踏まえて化粧で跡を隠しておいたのですが、割と賢明な判断だったようです。
すぐにみんな前を向いて、会話は続いていく。
豊「…相手は?」
その時、スクリーンに魔村さんが映った。

秘「家康くんが出した旗印はこちらです」

スクリーンに映る家康くんは、私達を指差して…
旗には、【誰かを倒す】と書いてあった。
…誰か。
また、いやぁな方法を思いつきますねぇ…
…これ、明智くんとかそこらへんの策ですかねぇ…?

秘「それでは旗印戦、開始!」

「早い話が無差別攻撃ってことか……」
井「あの野郎…」
黒「考えたなぁ、家康」
『めんどくさいというか、性格が悪い、というか…』
豊「…とゆーことは?」
黒「誰を狙うか明かさなければいつ狙われるか分からない。つまり…「つまり!戦に備えにくい!」
秀吉くんは黒田くんのそばに行き、わざわざ台詞を取った。
あら、まぁ…また…
もはやお決まりとなってしまった流れで期待してしまっていたが、黒田くんはやはりイライラしてしまっていた。
…今回の旗印戦は、標的がわかりにくい。
だからこそ…私達は疑心暗鬼を誘われてしまう。特に、個々の個性が強く自尊心も高いこのクラスではそれは顕著に現れるでしょう。
どこから家康くんが来るのか。誰が狙われるのか。
相手を定めての旗印戦より負担は2倍、3倍になってしまう。
『うーん…
黒田くん、なんかいい策はありませんかねぇ?』
黒「軽々しく言ってくれるな。
だが…まぁとにかく、家康を動かしたのは間違いなく………」
そう言って黒田くんは信長くんに視線を移し、それにつられて皆が信長くんを見る。
黒「信長、どうするつもりだ?」
織「俺は……天下を獲る」

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
70人がお気に入り
設定タグ:新信長公記
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

オタくん(プロフ) - 凄くおもろいです!更新楽しみにしてます! (8月7日 20時) (レス) @page49 id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
みずのえ(プロフ) - ありがとうございます〜頑張りますね、! (2022年10月27日 23時) (レス) id: 07361828e7 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - すごく面白いです!更新楽しみにしています!! (2022年10月26日 0時) (レス) @page29 id: 06fabb07b9 (このIDを非表示/違反報告)
みずのえ(プロフ) - …かもです…本編の性格と大幅に変えてしまっているかもで本当に申し訳ないです… (2022年10月24日 7時) (レス) id: 07361828e7 (このIDを非表示/違反報告)
クロノト(プロフ) - ヤンデレ来たかこれ? (2022年10月20日 19時) (レス) id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みずのえ | 作成日時:2022年10月13日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。