番外編:天文十六年、夏 ページ33
ちゅうい
ちょっと本編を書くのが辛くなってきたので、捏造マンマンの過去回想。家康くんの洗脳?教育?前の性格ってどんな感じなんだろうってことで。
容姿はそのまんまちっちゃくしてください。
今回からしばらくは家康くんとの出会い〜
キャラ崩壊は相変わらず。完全なる俺得。
いつか、全員分書けると…いいな………
自衛はお願いします。
『ねー、君でしょ?新しく来た人質の子って』
人質の子…松平竹千代と呼ばれる幼子は本来今川家の人質となるはずだったのだが、織田の家に二束三文で売られ、送られた寺で生活していた。
問いかける声には反応せず、幼子らしからぬ達観した表情で静かに前を見据えていた。
「…」
『…まったく、その口は飾り?
君、松平のとこの子でしょ?いくつ?』
「………むっつ、です」
それが面白くなかったのかどうにかして意識をこちらに向けさせようと試みるが、竹千代は以前こちらを向かない。ただ前を見つめてぼそりと答えた。
『そっか〜むっつか〜
私は、やっつだから…
なら、年下だ!今まで童は吉法師さ…若殿様くらいしかいなかったんだ〜。
ご兄弟とは離れていらっしゃるから会えないし…前田さんとこの子たちはここには来ないし…年下は犬千代と堀くんくらいしかいなかったし…』
「………」
『…むぅ。つまんな〜い!
君、ちっちゃいくせにおとなみたいなんだもんなァ…』
「あなたは、としうえなのに…わらわのよう、ですね」
『ひっど!ひっどい!まったく。年上は敬うものなんだぞ〜、!母君に習わなかったのか〜?』
「…ははうえは、みっつのときにみまかられました。」
竹千代はここにきて初めて表情を動かした。
けれど、それがあまりにも悲痛な面持ちで悲しそうだったのでそれ以上何も言えなかった。
『………ごめん』
Aがここに来た目的は、新しく来た人質の子を一目見ること。喋りかける必要なんてなかったし、悲しませるつもりもなかった。
だから、今度はこの小さな童を喜ばせてあげたいと思った。
そうと決まれば、Aの行動は速かった。
元々竹千代の人質としての扱いは悪くなかったが、さらなる改善に努めた。
初めは竹千代を下に見て陰で謗り態度の悪かった者達も、季節が変わる頃には客人として扱うようになっていった。
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オタくん(プロフ) - 凄くおもろいです!更新楽しみにしてます! (8月7日 20時) (レス) @page49 id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
みずのえ(プロフ) - ありがとうございます〜頑張りますね、! (2022年10月27日 23時) (レス) id: 07361828e7 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - すごく面白いです!更新楽しみにしています!! (2022年10月26日 0時) (レス) @page29 id: 06fabb07b9 (このIDを非表示/違反報告)
みずのえ(プロフ) - …かもです…本編の性格と大幅に変えてしまっているかもで本当に申し訳ないです… (2022年10月24日 7時) (レス) id: 07361828e7 (このIDを非表示/違反報告)
クロノト(プロフ) - ヤンデレ来たかこれ? (2022年10月20日 19時) (レス) id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずのえ | 作成日時:2022年10月13日 22時