・ ページ18
ノートには、特進クラスの生徒全員のプロフィールや趣向などの細かいデータが記載されていた。
…うわぁ、相変わらず真面目…これ、色々と存在したら駄目なやつでは?
とりあえず、拾ってしまったのだから持ち主に返さなくては、とみやびちゃんと話し合って一緒に返すことにした。
みやびちゃんは何やら興味を持ってペラペラとめくっていたけれど、本当に色々と怖かったので中身は一切見ないことにした。
そして、数分を待たずにノートを忘れたことを思い出したらしい明智くんが教室に戻ってきた。
『明智くん』
明「…!な、なに?」
み「明智君………申し訳ありません。拾ったときに中を見てしまいました。
…そこには、特進の皆さんの性格が事細かに綴られておりました。
武田くんの性格を分かってのプライドを傷つけないための行動…明智君はお優しい方なのですね」
『誰かのために動けるのは凄いことです。…あの一件は自己犠牲が過ぎたと思いますが…それで、私は救われました。それは、きっと信玄くんも。
誰にでもできることではありません。』
明「…違うよ…僕は凄くなんてないし、優しくもない。
…臆病なだけだから」
『ッ、それは…』
秘「皆さん、新しい公認旗印が出ました。
旗印提出は、特進クラスの徳川家康くん」
私が自分を卑下する明智くんに反論しようとしたところに、いつもの魔村さんの放送が響いた。
「家康くんが!?」
「誰に出した?」
「次のターゲットは…」
皆の目が一斉に豊臣くんに向く。
あー、やっぱしぃ、と言って笑う豊臣くんからは言葉にできない哀愁が漂っていたが…、
徳川くんが出した旗印は、
【24時間以内に明智光秀を倒す 徳川家康】
というものだった。
「あ…っ、明智ぃ!?」
『わぉ、そうきましたか…』
やはり、狸と呼ばれたあの子のクローンなだけありますね…
これ、狙いは明智くんのポイントじゃないでしょ。
ただでさえ大変そうな明智くんが心配になって見ると、まさか自分を名指しで旗を建てたてられるなんて思ってもいなかった明智くんは目に見えて狼狽えていた。
秘「なお、旗印戦は家康くんの指定により、明日の正午から開始致します」
うわぁ…これは、本当に面倒くさいやつだ…
籠城戦はするほうが不利だってわかってて出してるんだろうな…そうなんだろうな…
明日を指定することで今日は対策に入り、その時間で徳川くんへの恐怖心は高まる。
皆が明智くんは負けるだろうと言うが…
…コレ、勝っても負けても策のうち、なのでは…?
70人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
オタくん(プロフ) - 凄くおもろいです!更新楽しみにしてます! (8月7日 20時) (レス) @page49 id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
みずのえ(プロフ) - ありがとうございます〜頑張りますね、! (2022年10月27日 23時) (レス) id: 07361828e7 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - すごく面白いです!更新楽しみにしています!! (2022年10月26日 0時) (レス) @page29 id: 06fabb07b9 (このIDを非表示/違反報告)
みずのえ(プロフ) - …かもです…本編の性格と大幅に変えてしまっているかもで本当に申し訳ないです… (2022年10月24日 7時) (レス) id: 07361828e7 (このIDを非表示/違反報告)
クロノト(プロフ) - ヤンデレ来たかこれ? (2022年10月20日 19時) (レス) id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みずのえ | 作成日時:2022年10月13日 22時