ただ、未来を

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未だに止まらない笑いをどうにか収めるため視線をそらしあたりを見回すと…竹を担いでる本多くんと、織田くん、みやびちゃんが見えた。
…え？いや、いないなぁとは思っていましたが…
なんで3人だけで楽しんでるの！？
…いや、この場合はドンマイ本多くん、というべきかもですが…
竹………この季節なら、流しそうめん？
本格的なだなぁ…
うらやましい…
考えたら悲しくなってきたので、ようやく収まった笑いを思い出さないようモニターを見る。

豊臣くんたちはとりあえずそこにいるジャージたちを倒したのだろう。
…残すは、加藤くん。

「どうする？加藤、これが旗印戦だぞ？
お前も誰かを味方に引き入れなければこの勝負…絶対に負ける」
「味方なんか、いらんくさ………
駆け引き！陰謀！一切無し！
それが俺の生き方くさ！」

そう言って、加藤くんは教室を出て行ってしまった。
…流石加藤くん！虎を倒した逸話にしろ賤ヶ岳での武功にしろ、武将として本当にかっこよすぎます！！本当にずるい！

『加藤くん！』
「…、A…どけんしたとね。
止めたって聞かんよ。これは俺の戦くさ。」
『…相手の実力を知り、人数の利すらものともせず迎え討つその勇姿、感服いたしました。
この戦、どうして私に止める資格がありましょうや。
双方、この戦いで得られるものも多いでしょう。
どうか、見届けることをお許しください』

私は、この戦いを見届けたい。
たとえ、どんな結末を迎えるとしても。

まぁ、ただただ面子が豪華すぎるっていうのもあるのだけれど。
それよりも。
彼らが、ここから何を得るのか。

それを、私はしりたいと思った。

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