ただ、未来を

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秘「今から出すお茶の産地を当てた方が勝ちとなります」
み「これはお茶の種類を当てる茶歌舞伎！！」
みやびちゃんが叫び、皆も「ちゃ、かぶき？」と復唱する。
「喧嘩じゃねぇのかよ！」
『まぁ、指定はありませんから…』
…とはいえ、得意分野で来るかぁ…
利休さんとのあれやそれは色々と言いたいことも多いけれど、サルのお茶に対する情熱は戦国の世でも屈指のもので。まぁ、わびとかさびとか知らんこっちゃねぇ、みたいな茶室作っちゃうくらいだし。
お茶の味や香り、泡の立ち方などを見て茶の種類をあてる茶歌舞伎…闘茶なら、負けるものなしなのではないですかねぇ。
皆は豊臣くんの出した旗印戦の内容に驚いていて、伊達くんは驚きのあまり眼帯を外して画面を見ていた。
！？？え、…天然痘の跡も何もないキレイな顔…ただのイケメンじゃないですか…！！！
…コスプレ好きなら、眼帯は…コスプレ？

旗印戦が始まり、酒井くんと榊原くんが魔村さんのたてたお茶を飲んだ。
今回は旗印戦ということもあり若干ルールを変更して形式的なものではなく産地あてクイズのようになっている。
…二人共…
お茶を嗜む武将は多かったけれど、二人はそうではなかった、のでしょうか…？わからないけれど…
「「爽健美茶！」」
秘「不正解」
「「わかるわけねえよ！」」
勢いでゴリ押せばいいってわけでもないのですよ！
…二人共、ルールちゃんとわかってるんでしょうか？
お茶の名称でなく産地あてクイズですよぉ…
『…これ、もう勝負決まってるのでは…、？』

豊「お点前頂戴します」

あの頃と変わらぬ優美な仕草で、お茶の色を見て…一口のんだ。
…本当に、顔のいい人間は何をするにも様になりますね、

豊「京都、通圓の宇治茶ですね」
魔「正解。これにより旗印戦、秀吉くんの、勝利」

「しゃーーーッ！！！」


豊臣くんは法螺貝の音と同時立ち上がり、雄叫びを上げた。
「てめぇの得意なもんで来やがって！」
「ちゃこちゃこどうでもええこと言うてんちゃうぞ！」
「卑怯もんが！」
「ヒップぺんぺーん！ぺんぺーんだ！」
…そういうところも変わらない…顔がいいから更にイラってくる…
まぁ、そういう反応にはなりますよねぇ…
納得の行かない勝負に怒る酒井くんと榊原くんを煽る豊臣くん。

そんな中魔村さんが次の旗印戦を告げた。

秘「続いての旗印戦ですが、
掲げたのは、再び秀吉くん」

『！
連戦…？』

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