ただ、未来を

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武田く……信玄くんの旗印戦の後、新しい旗印戦が始また。

旗印を出したのはいかにもバンドマンというような上半身裸の緑川裕宇という男の子でした。。
そして、旗印の内容は、【上杉謙信を１時間以内にビートで倒す】というもの。
…割と、平和的な戦もあるものですね…
まぁ、あの時代にも利き茶とかいう平和的な戦いはありましたが…あれはあれでシビアなガチの戦でしたし、下手を打てばその後の人生すべてが終わったり、何なら暗殺を決行するやつもいたりと色々とアウトでしたから…
え、殿？…それは、まぁ、…うん、…ね？

ホールに行こうとする上杉くんを見ると、彼は随分と余裕そうで、こころなしかウキウキとした表情をしていました。
上「面白い。やってやろうじゃないか」
明「楽器なんて、できるの？」
上「できるとも」
『…もしかして琵琶？』
上「！なんで分かったの？」

…琵琶でビートって、出来るんですか？

…いや、そもそもビートって、何？何で判決を下すんでしょうか？？採点する人の匙加減で決まりそうなのですが？？？
趣味や好みのやつだったら高得点とか加点とかが、ありえちゃうのでは？

そんなことを思っていると、結果が公表された。
採点結果は、100点。
100点!?
上杉くんも100点を取らないと、負けてしまう。
これでは、勝てない…けど
…この戦い、上限設定や、点数設定はされていたっけ？

「はいー上杉終わったー！」
黒「これはどう頑張ってもひ」
豊「引き分け！」
この前に引き続き今回も豊臣くんにセリフを奪われ黒田くんは悔しそうに机を叩いた。
…普段から、ああして素を出せばいいのに。
まぁ、とにかく。喧嘩だとかなんだとかでないなら、安心して見れますね。みやびちゃんに危ない映像を見せるわけにはいきませんから、本当によかった。…上裸の男子生徒のほうが良くないのではとは思いますが、まぁ、多分それがロック？なんでしょうし。
『どうして誰も、上杉くんが勝つと思わないのです？』
黒「…は？」
豊「いやいやいや！もう100点叩き出されとるやん！いくら頑張っても引き分け！勝ち目なんてあらへん！」
『…そう、ですか？
では、…私、上杉くんの勝利にかけます。』
井「ほぉ〜！言ったな！？？なら俺はあいつの負けにかける！」
黒「…流石に、今回ばかりはなぁ…
俺は引き分けにかけよう。」
豊「かわいそうやけど、こればっかりは仕方ないなぁ…挑まれてる側やから損はせんし、今回は運が悪かったちゅうことでいいんとちゃう？ 」

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