ただ、未来を

不安だらけの学校生活 ページ12

席割りは割と自由だったようなのでみやびちゃんの隣に座り周りを観察していると、ザ・不良、チンピラのような四人が武田くんを囲み、リーダーのような銀髪の子が出てきました。
？「武田、お前上杉とサシで勝負して勝てなかったらしいじゃねぇか？」
それは、まさか…！
「『川中島の戦いですね！！！』」
豊「ちょ、2人とも、しー！」
あの戦いは計5回…目に見える形ではっきりと決着がついたことは一度もなく、また謙信信玄両名を好敵手として…そして武将として広めた、幕府朝庭を巻き込んだ大戦…

武「あん時は警察が来てケリつけられなかったんだよ」
上「続けていればこちらが勝ったがね？」
武「は？じゃあその続き、今ここでやるか？」
上「僕は一向に構わんが」

…穏やかな顔面つよつよの僧職系男子かと思いましたが…やはり毘沙門天の加護を受けしアル厨…上杉謙信の名を冠するだけあって中性的ではありながらもやはり猛者のようですね…警察が来たから中断した…どれだけなのですかそれ………
そして、どの時代も警察は強い。ありがとうポリスメン。今までの経験とドラマの見過ぎでどうせ汚職まみれじゃんとか言って本当に申し訳ありませんでした。貴方達のおかげで平和は守られた。
…どうせなら私の学園生活も平和なものにしてほしいけれど。
まぁ、クラスメイトほぼ全員を警察にお預かりしていただくわけにも行かないし、ここに来た以上はと諦めますが。…少し悲しい気持ちになりましたが、そんなことはお構いなしに会話は進んでいきます。

武「てか、さっきから気持ち良さそうに喋ってるお前、名前なんてーの？」
…絶対煽ってますよね、武田くん…？これで天然だったらかなりやばいやつですよ？？？銀髪の子たち四人衆は撃沈してしまいました。
どんまい。次、頑張れ。…まぁ最初に煽ったのは彼らなのですから、因果応報と言ってしまえばそれまでですが。
銀髪の子はしゃー！とズボンをムササビのようにバサッと広げていますが…アレは、威嚇のつもりなのでしょうか？
？「てめぇ…ナメてんな？」
武「ナメねぇよそんな汚ねぇツラをよォ」

『ふ、ふふふふ』
み「Aちゃん！？？」
『あぁ、申し訳ありません、…つい』
ムササビにはなんとか耐えられましたが…
笑ってしまったものはしょうがない。…周りの雰囲気が恐ろしくピリついたので、悪手だったことは確かですが。

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