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豊「負けると思えば負ける…勝つと思えば…勝つ!!」
み「…!あの言葉は秀吉が農民から天下人に成り上がった豊臣秀吉の名言…!」
『…逆になろうと、人は勝つと言い聞かせるべし、か、…』
…やはり、豊臣秀吉という男は、強い。
腕っぷしではなく心が、信念が、強い。
「………、勝つと思えば……」
「うりゃーーー!!!」
しかし、加藤くんの膝蹴りですでに満身創痍だった豊臣くんは倒れてしまった。
「あと30秒だ」
「立て!秀吉!」
旗印戦の制限時間が迫る。
皆が焦りだすが、信長くんは動じずこの戦の行方をじっと見守っていた。
…すると、突然。
手すりを掴み…ひょいっ、と飛び降りた。
『ちょっ、まっ、とのぉ!????』
織「………痛い。」
いや、そうでしょう!そうでしょうとも!
凄い音しましたし…てか、ちょっと顔しかめるだけで済むんですか、そうですか…2階…まぁ、死ぬことはないでしょうけど…
というか、そのつい、ちょっと思いついてでやるのほんとやめてください!
なんか飛べると思った、で安土城からアイキャンフライしたときとか、ホント大変だったんですから!
信長くんは相変わらず自由で、すぐに痛みから回復しまっすぐに豊臣くんに向かっていく。
織「おい貴様…」
豊「…え?
…まさか…、!ああっ、?!あん時の!!!」
織「…立てたな」
何かを言った信長くんに豊臣くんは大声で何かを言って立ち上がり…それを見て、信長くんは満足げに去った。
『た、たった!』
み「はい!秀吉くん、確かに立っております!」
あぁ、これだから、戦は最後までわからないんだ。
秘「今回の戦いで56人が脱落。
秀吉くんは56ポイント獲得」
いつもの魔村さんの声で、旗印戦の終了が告げられる。
豊「はは………やった…、」
そう言って遂に倒れ込んでしまった豊臣くんを加藤くんが受け止め、すぐに皆が駆け寄る。
『…よかった…』
本当に、よかった。
さんざん殴られボコられた筈の豊臣くんの顔は、今までになく晴れ晴れとしていて。まるで何か憑き物が落ちたようだった。
負けた加藤くんも、笑っていた。
そして、豊臣くんを抱えて彼らは保健室に行った。
『戦に負けて、勝負に勝つとは言うけれど。
彼らは、それ以上に大切なものを、得たのですね』
あぁ、本当に。羨ましい、なァ。
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みずのえ(プロフ) - コメントありがとうございます(*^^*)トッシーか犬千代で迷いましたが、某4コマ漫画と鍋の影響で前田利家=トッシーで固定されてしまって…好きと言ってくださり、本当にありがとうございます〜! (2022年10月9日 20時) (レス) id: 07361828e7 (このIDを非表示/違反報告)
前田利家 - トッシー呼びが好きすぎるー! (2022年10月8日 22時) (レス) @page37 id: 4149d8455a (このIDを非表示/違反報告)
みずのえ(プロフ) - わかります!本当にかっこいい…!!好きと言ってくださり、ありがとうございますm(_ _)m頑張りますね!(*´ω`*) (2022年9月27日 21時) (レス) id: 07361828e7 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!このお話とっても面白くて大好きです!!本当に皆さん格好いいですよね!!続き楽しみにしてます!!更新頑張って下さいね!! (2022年9月27日 19時) (レス) @page9 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずのえ | 作成日時:2022年9月27日 11時