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「チッ…こんな奴が何で数年も可愛い乃川さんの相方をやれたんだよ…」
…コイツ、もしかして乃川さん関連で天野さんに一歩的な憎悪を向けてたんか？
「はぁ、時間の無駄だわ。本当、こんな女と会うだけでロクな事にならない」
「なっ！」
俺がまた反論しようとして…
後ろからプツン、といくつもの何かがキレる音が聞こえた。
「「「「「……」」」」」
ザッ、と女性芸人がソイツを囲む。
天野さんと俺は、いつの間にかその囲いの外に追い出される。
俺に対しては少し荒々しかった気する。
「な、何だお前ら…」
「警察、行こうか？」
「は？」
「お前の暴言吐いとるん、全部録音したから。いつでもお前の人生終わらせられるから、その覚悟持てや？可愛い優しいAちゃんにあんな事をしたんや。やり返しても文句は言えんよな？」
荒川さん…
「後、アンタ散々乃川さんにストーカーしまくってたよな？南雲は乃川さんに夢中で周りに見えてなかったから気付いてなかったけど…それ普通に被害届出せるで」
はるさん…
「私が乃川さんと話す度に、裏で色々暴言吐いたの忘れませんよ。それと、匿名で私にDMで暴言メッセージ送ったの、貴方だってバレバレですから。もう通報しましたし」
よしおかさん…
「ホンマにくっだらんわ。事件前に天野ちゃんを個室に呼び出して何時間も説教しまくってたよな？それも何度も何度も…お陰でバイトにも次のライブにも遅刻して迷惑かけたって辟易してたの、ウチら見てたし」
小田さん…
「しかも天野ちゃんが勤めてたバイト先のリーダーに色々吹き込んで、天野ちゃんに正社員並の仕事を押し付ける様にしたって……それが本当なら、アンタ普通に訴えられてもおかしくないで？」
植田さん…
「ホンマなん？天野さん」
俺は天野さんに小声で聞く。
「…バイトであの仕事は出来る訳なくて…私が悪いの一方で話すら聞いてもらえず結局クビに…まぁもう潰れましたけどそのコンビニ」
「慰謝料請求可能や思うぞ、そのクソバイト」
「あのぉ、もしかしてぇ、貴方の前世は粗大ゴミか何かですぅ？」
「ひっ…」
早乙女さんはトドメと言わんばかりに…ソイツの首を手で囲う。
「粗大ゴミは粗大ゴミらしく、ゴミ収集車の中でしっかり処理されないといけないのにぃ…私的には、Aちゃんじゃなくて、貴方が外に出て欲しくないんだよなぁ…臭いし」
「く、臭い…!?」
「はぁい、吐く息臭いでーす」
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作者名：氷柱 | 作成日時：2023年11月4日 2時
