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「第一、何としてでも天野さんだけを悪者にしたい、て魂胆丸見えやし。こないな一方的な争いに終わりは見えん。俺らは俺らで、これからもずっと天野さんと仲良くしたいので」
さっさと終わらせたい…そんな気持ちが強いのは皆一緒や。
まぁ、コイツのせいでモヤモヤは収まらんやろうけど。
「ハッ、こんな幼稚で卑怯者な天野を庇う屑同士、みっともなく仲良くしたら？こんな生きる価値のないゴミ女、あの時階段から落ちて、二度と動けなくなっちまえば良かったのにな、って思う時来るぜ？」
「―――さっきから黙って聞いていれば、本当いい加減にしてくれません？」
他の女の子達も、勿論先輩芸人に怒りは抱いているが…それ以上に、天野さんがブチ切れているという点に、目を丸くしている。
しかも、この声色…本当の本当にキレているのが、良く伝わる。
「あれれ〜？さっきまで悲劇のヒロインの様に大人しく皆に守られてた女が、いきなり反論？言っとくけど、お前みたいな精神年齢ガキな女、俺にとっては痛くも痒くもないでちゅからね〜？」
コイツもコイツで、人を煽るんよう止めんな。
普段からストレス溜まりまくってるんか？
対する天野さんは…笑顔？
「はい、貴方の言う通り私はキレやすく、我慢が出来ない精神年齢低いのが顔に出ている、何とも悪い方の童顔タイプです」
にーっこりと笑う天野さん…
悪い方の童顔って、初めて聞いたぞ。
良い方の童顔は…逆に誰？
「良い方の童顔は、安達祐実さんと橋本環奈さんとガッキーです」
「口に出して聞いてへんし、とりあえずこの中では新垣結衣さんが好きなんは伝わった」
「心の中では思ってたんやな、お前も」
京極さんがそっとツッコミを入れる。
“も”って事は、多分この場に居る全員が「良い童顔って？」と疑問に感じたんやな。
というか天野さんよ、何で俺の心の中読めたんや怖い。
「だけど、いくら子供みたいな私でも、外に出る時は身綺麗にしたいしちゃんとしたい…それの何が悪いのですか？
それに、私が精神年齢低いみっともない子供おばさんと嘲笑うのは勝手ですけど」
そこまでは言うてへん気するけど…まぁでも、そんぐらいの暴言吐いたからなこの先輩芸人。
「それを言うなら、私も貴方に対して「デリカシー無いだけでなく、思い込みだけで人を決め付け、幼稚園の天使でさえも物事を理解しようと頑張るのにそれをしない、反面教師の塊男さん」とハッキリ申し上げましょうかね！」
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作者名：氷柱 | 作成日時：2023年11月4日 2時
