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こうして食事会は終わりを迎え、解散となる。
帰宅する人は帰宅、カラオケに行く人は…みたいな感じで、皆散り散りに別れる。
「ほな、どうしよっか？良ければどっかで飲む？」
「まだ別れるには早いしね」
「Aちゃん、お酒強い方？」
「んー…お酒自体は好きです！そんなに強くはないので、飲み方だけ気を付ければ」
「おっ、ええ答えやな！」
それにしても…
�眸耄匹気鵑箴尚罎気鵝弔修譴剖�野君達…
何故か少し離れた場所にいるけど、何を話してるのかな…
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
〈side S.Kushino〉
天野さんにフラれた。
まぁ、結構話す様になってから数ヵ月やし…
昨日色々あって、凄い近くなって…
俺1人で、浮かれてただけかもしらん。
せやから、告白を急かしてもうた…
天野さんが、今は自分の事で手一杯なんは分かる。
きっと…天野さんの頭の中で今占めてるんは、もっと別の事。
それをどうにかせんと、色々と前には進まん。
そんなん、分かってたはずなんに…
けど……
それでも、そんな天野さん自身が苦しくて仕方ないモンを、俺が取っ払えたらどんなにええか。
……アホな部分も、結構面倒な部分も、意外と行動派で…少しいたずらっ子な部分も
短所に聞こえる所も、全部全部可愛くて、面白くて、どうしようもない程好きで
「おい」
決して純情な人間かと言われたらそうやないのに、こんな所で初心な奴を装った所で、天野さんの気持ちが俺の方に向く訳やないのに。
「おい、櫛野！」
「え!?はっ…はい!?」
突然京極さんが少し怒った様な口調で呼ばれたので、慌てて反応してしまう。
「お前すっげぇ暗い顔してんぞ。同期の女の子の元気な姿見えて嬉しかったんと違う？」
「う、嬉しいですよ。天野さん…前よりも顔、明るなって……」
「―――どう見ても、Aにフラれて落ち込んで、未練がましい男の顔にしか見えへんけど？」
……!?
「京極さん…何で…」
「お前があんまりにも遅いし、気付けばAもおらんから俺達心配になってん。
で、下降りたら……何やお前、Aは今色々と考え過ぎてまう程大変な時期や。余計な感情抱いてストレスになったらアカンねん。
現に、途中からAの表情…少しだけ暗くなって、無理矢理感情抑え込んでたんがバレバレやし」
「……」
「おまけに泣いてたし」
「えっ…天野さんが!?」
「んや、俺の後ろにおったケムと中野と仁木さん」
「あ、そっち!?」
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作者名：氷柱 | 作成日時：2023年11月4日 2時
