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一通り言い終わると、古城は勢い良くAから離れる。
「あぁ、サブイボ止まらん。キショイ事言うなや…ったく…」
「そ、そんなに、拒絶反応する程、です？」
「当たり前や。あの駄犬は、あんなんでも満優姉さんの相方やから、首の皮一枚繋がっとるだけやけど、そうやなかったら今頃骨の髄までいわしたるわ」
「………」
古城よ
俺はこの先、お前に対しては嫉妬はせんやろな。
仮にするとするなら、お前が何の理由で慕っとるかは不明やけど、桜野さんに対してや。
嫉妬ではなく、可能なら叱咤したい。
お前、女の子に対して壁ドンもアレやけど
どう考えても壁ドンする理由がただの脅迫て
しかも自分の嫌いな相手についてブチ切れたからって。
そりゃ嫌やで？自分と反吐が出る程嫌いな奴が友達関係て思われたら
でもな、怖がらせるんはちゃうやろ。
しかもお前が勝手に嫌っとるだけやし、天野さんからしてみれば知る由もない事実やし。
古城は「あー…マジでアイツくたばれ」とぶつぶつ言うて、俺とAよりも少し先に進む。
俺とAは……
「きょ…きょ……きょう、ごくさ…」
「おん…えっと……だ、だいじょうぶ…やろ？」
アカン…思い出した。
古城、滅茶苦茶怖い後輩やった……
相方のなかむらは「可愛いと思うけど」とあっけらかんとしてたけど、俺は怖いとしか思えん。
思えば、キレるポイントがよう分からん奴やった……！
なかむらみたいに古城を上手く宥める方法も分からんし……！
「とりあえず！早く待ち合わせ場所へ急ごう！」
「そうですね！」
「何をそない無駄にトーン高くしてんねん…」
そんな訳で会場へ急ぐ。
聞けば都内のカフェを貸し切りに出来たとか何とか。
…荒川の奴、よう電話して1週間経たずで場所押さえられたな。
荒川自身も「ウチも驚いてる…」てビックリしてたし。
とりあえず中へ入る。
本日貸し切りと書かれてる扉を開けると…見覚えのあるメンツが勢揃いや。
「あっ！天野さん！」
「Aちゃんだ！」
まぁ中でも―――
「Aちゃん…！元気そうで良かった」
「本当に…ただ…何か凄い大人っぽくなってない!?」
Aの兄貴分である令和ロマンの2人は、前よりも大人っぽいファッションのAに驚きの声を上げる。
「どうしたの!?退院してからまだ少ししか経ってないのに、こんなに成長しちゃって…！」
「�眸耄匹気鵝�大袈裟ですよ。私23歳ですから、コレから成長いくらでもしますよ」
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作者名：氷柱 | 作成日時：2023年11月4日 2時
