Arco Iris Ⅳ (ページ29)

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1人で抱え込まない様にはしているつもりでしたけど…色々あり過ぎたのもあり、いつも頭の中でグルグルと考えてしまう…私の悪い癖です。

「座禅とか瞑想とか、そういうの苦手でしょ。睡眠も浅い方でしょ」

「…座禅は別の意味で苦手です。いつあの長い棒で攻撃されるかと思うと落ち着きません」

「アレね、キョウサクって言うんだって。警戒の警に、対策の策」

警策……ますます恐ろしい響きに聞こえます。

「睡眠は十分だと思いますが…」

「途中で目覚めたりは？」

「…何度か目覚めます。夢見も何か…良いとは言えません」

「はい、1人で抱え込んで追い詰められてる証拠です。やっぱりAちゃんは1人にすべきではないというのが分かります」

「そ、そうなんですか…？」

「お家に1人でいちゃいけないタイプだよ」

「いや…流石に1人でいられます。お留守番も。そもそも私今年で24ですし」

「…私からしてみれば、君はまだまだ子供だよ…？だって、私が中学1年の時、君は小学校1年生なんだよ…？」

「ごめんなさい、意味が分かりません」

何となく歳の差はそれなりに離れてる、と伝えたいのは分かりますが、何故学生で例えたのでしょうか。そしてそれを何故「信じられない…」的な表情で仰るのでしょうか。

「ならもっと分かりやすく例えると…スターダストがNSCに入学した時、Aちゃん生まれてないからね…？そもそも受精卵ですらないからね？」

「！」

私→1999年12月生まれ
スターダストさん→1998年4月NSC入学

「確かに…形成されてませんね、私」

「つまり、スターダストからしてみれば君は赤ちゃんも同然だからね？」

「それは流石にないと思います。私お2人の前で「オギャア」と泣いたり云々する予定ないですし。というか逆に私を成長させて下さい、赤ちゃんから」

確かにスターダストさんがNSCに入学された時、私含む神保町メンバーの大半が、存在すらしていない～幼少期と考えると、何だか歴史というものを感じますが…

「とにかくさ、1人でいるな！とは強制しないけど、休養だからこそ好きな友達や仲間と喋ると、新しい見方とか視点とか見つかるから」

「…荒川さん誘ってみます」

「うん、荒川ちゃんは私も信頼出来るし、良いスタートだと思うよ」

初対面の時から「好き！良い子！」と仰って、そこから良くして下さいました。
彼女がいてくれたからこそ、私も皆さんと徐々に打ち解けられました。

その事に、私は感謝したいのです。