＊ ページ36
「人間、人間達よ。愚かな人間達よ。私は契約を交渉する。」
「喋った！」
「契約だと…？」
「そこのデンジという人間を私に食わせろ……そいつの死体でもいい…私に食わせろ……そうしたら他のデビルハンターは全員無事に外へ帰す。無事に帰す…契約しろ…」
「さっきも断ったじゃん……めんどくさ…」
すると部屋の扉がガチャっと開き包丁を持ったコベニちゃんが出てきた。
こっちもめんどくせー。
「デンジ……食わせろ…」
そういうとコベニちゃんはおもむろにデンジに歩み寄った。急に奇声を発しながらデンジに向かって走り出したが、呆気なくアキに武器を蹴り上げられてしまっていた。
姫野ちゃんにみぞおちを肘で打たれてしまい、一瞬のうちに地べたに伏せてしまった。
この二人何というコンビネーション。私もこんなバディが欲しかった。
コベニちゃんの恐怖を感じ取ってか、悪魔が笑い出した。
「気味が悪い……」
「うっさいな〜アキ君キツネで飲み込めば終わるんじゃない？」
姫野ちゃんにそう言われてコンと手でキツネを作って呼んで見るが反応なし。
「…やっぱりキツネは来ませんね。ここは外と断絶されてるんだ…」
「キツネの体は京都にあるからね。じゃあ私のゴーストでやるか。」
そういうと姫野ちゃんの後ろから白くて細長い手が現れた。その手は悪魔の方へと伸びていき、姫野ちゃんが拳を握りつぶすと悪魔の一部が破裂した。
次々といろんな箇所が傷つけられていく。
次の瞬間悪魔ががぐわっと大きく広がった。
「げ〜………デカくなった！」
「無駄…だ…これは私の本体ではない。ここに私の心臓はない。ここは胃の中……私の弱点は８階にはない。私と契約する以外生きては帰れない。」
「はん！ど〜で！俺を殺しても外には出さねえくせによ！」
「それはないね。悪魔達が使う契約って言葉には強い力があるんだ。契約を片方が守れば、もう片方も絶対に守らなければいけない。守れず破った方は死ぬ。」
「だから、デンジ君を殺せば外に出られるのは本当だよ。」
デンジは参った様子で辺りを見回していた。
「姫野先輩……そいつは殺すべきです…一度そいつを殺して外に出た後に対策を練ればいい…このままじゃみんなホテルで餓死ですよ…デビルハンターが悪魔と契約することは法律でも認められている…！その悪魔の契約を受けるべきです！」
「荒井君は、最悪の事態を予測できてるのかな？もしここで悪魔にデンジを食べさせたらそれは悪魔にとっての利益になる。今よりもっと手の施しようがなくなったらキミはどうするんだい？」
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？ - 救済…！天使くんやパワーちゃん、ガルくんが死なないと…！？ありがとーございます…！ (2023年2月2日 19時) (
レス) id: 16f178a420 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - ゆなさん» わわわ！そんなとんでもない笑待たせてしまうかもしれないですけど気ままに更新していきますー (2023年1月18日 22時) (レス) id: 9e20368090 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - めちゃ面白い。続きまってます！！ (2023年1月11日 21時) (レス) @page41 id: 6539e90d25 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ(プロフ) - ユメさん» ご め ん な さ い。外したと思ってたらついてました。今度こそ外したので！！ (2022年12月2日 18時) (レス) id: 9e20368090 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ - お り ふ らついてますよ (2022年12月2日 6時) (レス) id: 5e9fc6e37a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうひ | 作成日時：2022年11月22日 23時
