私が望む"幸せ”とは

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「その日に銃の悪魔は現れた。11月18日午前10時『銃の悪魔』日本に26秒上陸、5万7912人死亡。アメリカ124秒上陸、54万8012人死亡。カナダ7秒上陸、8481人死亡。ハワイ0.4秒上陸、780人死亡。中国37秒上陸、31万6932人死亡。ソ連210秒上陸、15万5302人死亡。メキシコ2秒上陸、6088人死亡。インド15秒上陸、2万9950人死亡。」

「大体5分で120万人弱を殺した後銃の悪魔は今日まで姿を消している。その後悪魔そのものに対する恐怖が高まって全ての悪魔が以前よりも力が強くなったの。銃の悪魔を少しでも弱くするために全ての国が銃所持の基本厳罰化。凶悪事件災害等の報道が規制されるようになったの。」


細かい数値で聞くと、どれだけ大きな被害が出たのかがよく伝わってくる。


「ふ〜ん…なんかよく分からないけど…なんかよく分からないくらいに強いヤツですね。」

「デンジ君なら倒せると思う？」

「まあ…俺がすっげえ〜ドカンと頑張れば大丈Vでしょう！」

「それならまずは銃の悪魔を見つけなきゃだね。」

「ど〜やってソイツぁ見つけるんです？」


ガチャっと何かが開く音がした。


「これは私達が集めた『銃の悪魔』の肉片。銃の悪魔は移動速度が早すぎて体が少し漕げ落ちたみたい。悪魔がこの肉片を食べると『銃の悪魔』の力でどんな悪魔でも力を増すの。この肉片は肉片同士で……ほらくっついた。」


私も見たい。銃の肉片。


「銃の悪魔はとっても強い悪魔だからね。この肉片がある程度の大きさになれば元の体の場所に再生して戻ろうとするみたい。」

「だからこの肉片をもっと大きくすれば…銃の悪魔に辿り着く。」


今度はカチッと何かが閉まる音がした。


「さ、デンジ君ここにハンコを押したら今日はもう帰っていいよ。」

「え、でもまだありますよ？」

「残りは筆記だから私がやっておくからいいよ。」

「あざっす！！」


その後にガチャっとドアが開く音がした。お疲れさまでした！！とデンジの元気な声が聞こえて、扉が閉まった音が聞こえた。

私は思わず脱力して手を口から離した。まだマキマちゃんがいるってのに気が抜けてしまった。そんな時


「おはよう。いつから起きてたのかな。Aちゃん。」


びっくりして横を見るとマキマちゃんが立っていた。


「お、おはようございます…！」


思わず敬語を使ってしまった。先ほどの質問に答えろと言わんばかりの圧を受けた。


「え〜っとですね、」

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