102、戦隊モノ ページ24
『あの、後部座席に4人で座るって無理があると思うんですが』
「まったくだ。狭すぎるぜ」
運転席にはシャルさん
助手席には黒髪眼鏡っ子
後部座席には右からフェイタンさん、私、ノブナガさん、マチさんの順で座っている
私に至っては、フェイタンさんとノブナガさん
の膝の上に乗ってるような形なんだがいいのか?これ
重くてすみません
『……だから私はこたつに乗るからいいって言ったのに』
「ダメよ。お前逃げるから」
『なぜばれた』
こたつに乗ったら反対方向に全速力で逃げようと思ったのに
ブツブツ文句を言っていると突然、車の前方の部分に誰かが飛び乗った。直後、大きな布が視界を覆い尽くした
『……え?』
展開についていけず、呆然としていると突然腰に手を回され横にグイッと引かれた
『うわっ……わっ!?』
気がついたら車は消えていて、私は地面の上に立っていた。隣にはフェイタンさんが立っている
どうやら車から脱出したらしい
「お前、鈍臭いね」
『貴方達がおかしいの!私は普通だ!』
むしろ普通の人よりは素早いんじゃないかしら。知らないけど
あとから説明されてわかったことは、さっき車の上に乗ってきた人は念能力者であの布で包んだものを小さくすることができるらしい
フェイタンさんが助けてくれなかったら、私もあの布の餌食となっていたのだ
それにしても
『便利な能力だね。私は四次元ポシェットがあるから必要ないけど』
「あぁ……万引きするのに便利ね」
『考え方物騒なんですけど』
なんかもうちょっといいことに使おうね
そんなことを話していると、ふと気配を感じて岩山を見上げる。すると5人の男達がこっちを見下ろしていた
「なんだこいつら!?本当にこれがあの幻影旅団かよ。もろそうだぜ」
『なんかこの人達B級の戦隊モノみたい。歴代最低視聴率の戦隊シリーズになりそう』
「お前ちょと黙るよ」
フェイタンさんはそう言うと前に進んだ。
「あれ?陰獣って全部で10人だよね。これで揃ってるよ」
眼鏡っ子が言った。確かに今この場に6人いるからさっき倒した人たちも含めると10人いることになる
じゃあ、筋肉さんを捕まえて連れ去った人は陰獣じゃない?
ぐるぐる考える私を他所に、フェイタンさんは楽しそうに笑って言った
「ま、こいつらに聞けばわかるね」
“戦隊モノ”
(こんなのが戦隊ヒーローだったら子供達泣いちゃうわ)
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ナオミ(プロフ) - 7年経って愛を叫びます (2022年8月20日 22時) (レス) @page32 id: 835501e0e8 (このIDを非表示/違反報告)
あのね - 私も乗って2年経った今愛を叫ばせて下さいありがとうございます作者様大好きです。 (2022年2月20日 0時) (レス) id: 453c535205 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - すごい五年経った今愛を叫ばせてください大好きです (2020年2月8日 17時) (レス) id: 9f43f80fe7 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - Mizさん» ありがとうございます!!光栄でございます(*゚▽゚*) (2016年10月23日 17時) (レス) id: e1e6319445 (このIDを非表示/違反報告)
Miz(プロフ) - ほんと面白い!笑 (2016年10月17日 19時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜美 | 作成日時:2015年5月2日 10時