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91、黒ずくめの男 ページ13

『いやーまいったなぁ。まさか人混みの真ん中に落ちちゃうとは』



それもこれも、このフリマ会場を眺めるのが面白すぎるのがいけないんだよね。うん、私は悪くない

ん?なんでこんな所にいるのかって?

キルアとゴンのどれだけ稼げるか勝負に勝つために、フリーマーケットで何か売れないかなーって出店の予約してたんだよ


こたつの下敷きになっちゃったお兄さん達には、一振りで最近の記憶が綺麗さっぱりなくなるという便利な発明品“マジックリア”をかけてきたし、私がやったっていう証拠は何も残っていない




『よし、さっさと帰ってフリマ出店の準備しよっと!』


さぁ、ホテルに帰ろう

そう思って前を見ると黒ずくめの服を着て、私の真正面に座っている人と目が合った



……ん?



あれ?私、1人で来たよね?

じゃあ今私の目の前に座ってるこの人は誰?




もう一度ゆっくりと瞬きして目を開けて前を見る。やはり黒ずくめの男が座っている

突っ込みたい所は盛りだくさんだったが、とりあえず一番の疑問を尋ねる




『……えっと、誰ですか?』


「………………。」




え、無視!?

人の発明品に勝手に乗ってきて無視!?



『いや、あの本当に誰ですか。私もうホテルに戻るんですけど』


だから降りてください

そう言おうとしたらギロリと殺気を含んだ目で睨まれた。いやん、怖い


っていうか喋ろうよ!

「目だけで私の気持ちを読み取って(ハート)」とか期待しちゃダメだよ。私そういうの苦手なんだからさ



「何してる。ささと行くね」


『あ、そうだよね。いつまでも止まってるわけには……って、誰が原因で進めないと思ってるの!!』


ていうか喋れたんだね!!

さっきから呼びかけてるのに華麗にスルーしてるから本当に喋れないのかと思ったよ


まぁ、いいや。人気の少ない場所で降りてもらおっと


男にそう伝えようとパッと前を向く

すると、私の首に男の手が真っ直ぐ伸びてきているのが目に入った



『……え』


「今からワタシが言う場所に連れてけ」




何言ってるんだ。この人

そう考えた頭は念が強く込められた手を見て急速に冷えた。この人、念能力者だ。しかもかなり強い




「言うこと聞かないならコロスよ」




男の言葉に私は光の速度で頷いた









“黒ずくめの男”


(黒ずくめの男って……どっかの少年探偵じゃあるまいし)


(言うこと聞かないと殺される?そんなの……聞くに決まってるじゃないか!!)

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ナオミ(プロフ) - 7年経って愛を叫びます (2022年8月20日 22時) (レス) @page32 id: 835501e0e8 (このIDを非表示/違反報告)
あのね - 私も乗って2年経った今愛を叫ばせて下さいありがとうございます作者様大好きです。 (2022年2月20日 0時) (レス) id: 453c535205 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごい五年経った今愛を叫ばせてください大好きです (2020年2月8日 17時) (レス) id: 9f43f80fe7 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - Mizさん» ありがとうございます!!光栄でございます(*゚▽゚*) (2016年10月23日 17時) (レス) id: e1e6319445 (このIDを非表示/違反報告)
Miz(プロフ) - ほんと面白い!笑 (2016年10月17日 19時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亜美 | 作成日時:2015年5月2日 10時

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