113、審査 ページ35
200人ほどいた参加者はどんどん少なくなり、気が付けば残っているのは私を含め数名になってしまった。先に行ったゴンとキルアはきっと合格したんだろうなあ…
「では、次の方。中にどうぞ」
『あ、はい』
司会者の人に促されてステージ脇のカーテンをくぐる。
ドキドキと跳ね回る心臓の上に手を当てて、ドアノブに手をかけた、と同時にふとひとつの疑問がわいた
『あれ、これ礼儀がちゃんとしてないと落とされるとかないよね？』
ああ、こんなことならお辞儀の角度とか敬語とかちゃんと学んでおくべきだった。いや、まだ間に合う。最初はなんていおうか。本日はこの素晴らしき日に審査を開いていただいてありがとうございます、でいいかしら
『よーし練習！本日はこの素晴らしｋ「さっさと入らんか！！」ぎゃあああああ！！！……ちょ、脅かさないで下さいよ！せっかく考えてた言葉吹っ飛んじゃったじゃないですか！』
いきなりドアの向こうからおっさんの顔がどアップで来たら、誰でもビビると思うんだ。いやあ、第一印象から最悪になっちまったぜ☆
「安心しろ。そんな礼儀が必要なわけないだろう。俺たちが求めているのはグリードランドを勝ち残れるだけの強さだ」
『あ、確かに。礼儀が必要だったらゴンとキルアはとっくに不合格になってるか』
こんなこと言ったらキルアに後で怒られそうだけど
じゃあ本当に実力がすべてなんだなあ。私には本当にその実力があるのかな
顔をあげると、ツェズゲラさんが腕を組んで私から数歩離れたところで立っていた。
あぁ、いよいよ審査が始まる
「では、練を見せてもらおうか」
『…っはい！』
どうせならやるだけやってみよう！落ちたら落ちたで二人の応援をしつつ、たまった漫画でも読み漁ればいいじゃないか
ふうっと息を吐いて私は自分の服の襟もとにあるボタンを押した。この服は透明になるスーツを改造して作った服だ。ボタンを押すと自分自身の姿が景色と同化する。同時に絶……オーラを消して自分の気配を限りなく薄くした
「…………っ！！」
ツェズゲラさんがきょろきょろとあたりに視線を巡らせている。私の場所はつかめて
いないようだ。それなら…
ポケットから銃を取り出して、ツェズゲラさんの方に構えた。この銃もまた音の出な
いように改造した銃で、中にはBB弾ではなく笑が止まらなくなる薬を入れてある
失礼します…
そう心でつぶやいて引き金を引いた
“審査”
(これが私の戦い方)
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ナオミ(プロフ) - 7年経って愛を叫びます (2022年8月20日 22時) (
レス) @page32 id: 835501e0e8 (このIDを非表示/違反報告)
あのね - 私も乗って2年経った今愛を叫ばせて下さいありがとうございます作者様大好きです。 (2022年2月20日 0時) (レス) id: 453c535205 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - すごい五年経った今愛を叫ばせてください大好きです (2020年2月8日 17時) (レス) id: 9f43f80fe7 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - Mizさん» ありがとうございます！！光栄でございます(*ﾟ▽ﾟ*) (2016年10月23日 17時) (レス) id: e1e6319445 (このIDを非表示/違反報告)
Miz(プロフ) - ほんと面白い！笑 (2016年10月17日 19時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜美
| 作成日時：2015年5月2日 10時
