100、音の弾丸 ページ22
「降りて来いコラァ！！」
「沈められるか埋められるかぐらいは決めさせてやるぞ」
私たちは砂漠にある小高い丘に着陸した。その下から黒スーツのお方たちが拳銃をパンパン撃って威嚇する
『……なんで、どうしてこんなことに』
「オレがやってくらぁ。お前ら手ェ出すなよ」
頭を抱える私の横から、マッチョさんが意気揚々とマフィアたちの待ち構えてる砂漠に降りていった
なんで元気なのこの人
その理由は数秒後分かった
圧倒的な強さ。大勢が束になっても全く敵わない。振り下ろした腕は人を引きちぎり、弾丸は跳ね返す
思わず見惚れる私にシャルさんがトランプ片手に私に告げた
「A、暇だしダウトでもやろうか」
『暇って何ですか！？やります』
「切り替え早いね。あんた」
ピンクの髪の女の子に突っ込まれた。でもさ、現実逃避しなきゃやってけないよね
ちなみにダウトは完敗した。どうやら私は顔に出やすいらしい。正直者なんだね！きっと
「＿＿来たよ」
フェイタンさんがそう言ったのでマッチョさんの方を見る。すると4人の男が姿を現した。さっきのマフィア達と明らかに雰囲気が違う……この人達も念使いだ
『念使いって意外とたくさんいるんですね。選ばれた特別な人間とか思ってたけどそんなことはなかったかー』
「………………。」
フェイタンさんに可哀想なものを見る目で見られた。でもね人間誰だって特別な存在になりたいと思うの
「そういえば下僕ちゃんの能力ってどんなの？」
黒髪眼鏡っ子に尋ねられる。この際、下僕と言われたことはもう気にしないことにしよう
『んーと、念を込めて作れば不思議な道具が作れるってやつかな？』
例えば、このうさ耳イヤホンマイクはね……
そう説明しようとしてイヤホンを耳にはめる。さぁ、いざ取扱説明を！と話そうとしたところでいきなり馬鹿でかい声がしてイヤホンの上から耳を塞いだ
『…………っ！？』
イヤホンをつけてなかったらコンマ数秒音が鼓膜に届いていて破れていたかもしれない
まだキーンと耳鳴りがする
「この馬鹿野郎！俺たちの鼓膜まで破る気か！」
ノブナガさんが叫ぶ
どうやら声の主は、あのマッチョさんで打撃が効かない敵を倒すために音の弾丸を使ったらしい
それにしてもうるさかった
イヤホン、守ってくれてありがとう。本来の使い方をできなくてごめんよ
“音の弾丸”
(おもわぬラッキーで防ぎました)
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ナオミ(プロフ) - 7年経って愛を叫びます (2022年8月20日 22時) (
レス) @page32 id: 835501e0e8 (このIDを非表示/違反報告)
あのね - 私も乗って2年経った今愛を叫ばせて下さいありがとうございます作者様大好きです。 (2022年2月20日 0時) (レス) id: 453c535205 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - すごい五年経った今愛を叫ばせてください大好きです (2020年2月8日 17時) (レス) id: 9f43f80fe7 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - Mizさん» ありがとうございます！！光栄でございます(*ﾟ▽ﾟ*) (2016年10月23日 17時) (レス) id: e1e6319445 (このIDを非表示/違反報告)
Miz(プロフ) - ほんと面白い！笑 (2016年10月17日 19時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜美
| 作成日時：2015年5月2日 10時
