96、取り合い二回戦目 ページ18
『前回のあらすじ。暴走族のアジトに連れ込まれちゃったA。そして今、脱出を試みる。放送はこのあとすぐ！』
「お前、よくそんな他人事で見てられるな」
自分が誰のモノになっちまうかって瀬戸際だっつうのによ
フィンクスさんにそう突っ込まれたけど仕方ないでしょう。どっちがいいかなんてわかんないんだもの
『三食昼寝付きならどっちでもいいや』
「アルバイト感覚かよ！！」
なんならフィンクスさん、雇ってくださいよー。と冗談交じりに言ったらマジトーンで
「いらね」という返事が返ってきたのでポシェットから取り出したビーチボールをぶつけておいた
ちなみにこのビーチボールに特殊な効果なんて何一つない。一瞬で膨らむってだけだ
「うおっ！？どこから出したこのボール！」
フィンクスさんはそう言ってちょんまげさんの方にトスした。その後も暴走族メンバーの上をポンポンとビーチボールが行き交う。
意外と器用な暴走族だな
そんなことを考えていると、ふと入り口の方から聞き覚えのある声が聞こえた
「やぁ、なんだか楽しそうだね♦︎」
独特の色気を含むテノール
赤い髪に独特の衣装
そんな人物を私は一人しか知らない
『……え、ヒソカさん？』
「……A、なんでこんな所にいるんだい？」
シン……と辺りが静まり返り、視線が私たちに集まる
『それはこっちのセリフですよ！ヒソカさん、暴走族やってたんですか！』
「ちょっと待って。暴走族って何？」
状況がまったく理解できていないヒソカさんに、今ここにいる経緯を話した。すべて話し終わるとヒソカさんはため息を吐いて言った
「ボクといいイルミといい……Aって変な人に好かれるよね♣︎」
『自分が変っていう自覚あるんですか』
「Aも負けず劣らず変だけどね♠︎」
え、私は変じゃないですよ。常識人ですよ！ねぇ、皆さん！
暴走族のメンバーさんに同意を求めたが誰一人として同意の声が返ってこなかった。なにこれ悲しい
「……まぁ、とりあえず」
『え？……っうわ！！』
後ろからヒソカさんに持ち上げられ身体がふわりと浮いたと思ったら、次の瞬間にはヒソカさんの足の間に座っていた
「Aはボクがもらうよ❤︎」
なんかまた志願者が増えたんですけど
“取り合い二回戦目”
(私を開放すれば万事解決ってことに誰か気づいて！！)
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ナオミ(プロフ) - 7年経って愛を叫びます (2022年8月20日 22時) (
レス) @page32 id: 835501e0e8 (このIDを非表示/違反報告)
あのね - 私も乗って2年経った今愛を叫ばせて下さいありがとうございます作者様大好きです。 (2022年2月20日 0時) (レス) id: 453c535205 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - すごい五年経った今愛を叫ばせてください大好きです (2020年2月8日 17時) (レス) id: 9f43f80fe7 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - Mizさん» ありがとうございます！！光栄でございます(*ﾟ▽ﾟ*) (2016年10月23日 17時) (レス) id: e1e6319445 (このIDを非表示/違反報告)
Miz(プロフ) - ほんと面白い！笑 (2016年10月17日 19時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜美
| 作成日時：2015年5月2日 10時
