《H×H》勉強とか就職とか色々面倒くさいのでハンターを目指そうと思います1（ギャグ&逆ハー）

13、迷い ページ14

受験生311名は、二次試験会場へ向けてヌメーレ湿原に突入した

すごく霧が濃くてうっかりしてると前にいる人を見失ってしまいそうだ



「あれ！？Aここは走るの？」


「A！地下通路の時、前の様子を見てくるって言って帰ってこなかったから心配してたんだぞ！」



横を見ると、ゴンとキルアが並走していた。




『空飛ぶこたつは充電切れなんだ。地下通路の時みんなの所に帰ってこれなかったのは…変な人達に捕まってたからですね。』



言わずもがなピエロと針男のことですよ




2人と軽口を叩きながら走っていると、後方の斜め裏の方から悲鳴が聞こえた



「なんであんな離れた方向から悲鳴が！？」


「だまされたんだろ」




ゴンの疑問をキルアがしれっと答える




(…もしかしてレオリオ達も騙されてしまってるんじゃ)


嫌な考えが頭をよぎる






「ゴン！A！」


キルアに名前を呼ばれてはっと我に帰った




「ボヤッとすんなよ。人の心配してる場合じゃないだろ。見ろよこの霧、前を走る奴がかすんでるぜ」

一度はぐれたらもうアウトさ




「せいぜい友達の悲鳴が聞こえないように祈るんだな」


『…………。』




その時、同時にたくさんの悲鳴が聞こえた

そしてゴンが「レオリオ！！」と叫んでもと来た道を走り出した




「ゴン！！」

『ゴン！？』



私たちの声を無視し、ゴンはそのまま走って行ってしまった




「…馬鹿な奴だな。行こうぜA」




キルアがそう言って踵を返す




『……うん』



私もゴンと一緒に行こうか迷った

まぁ、私が行ったところで何か出来るわけでもないけど


そもそも私は二次試験会場まで着けるかどうかすらあやふやなんだから、他人の心配してる暇なんてない


でも……






『……どうか、みんなが無事で戻ってこれますように』



弱い私だからこそ、神に願うのを許してほしい









“迷い”



(私が強かったら、迷わず助けにいけていたのかな)

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