席替え2 ページ8
おかしいおかしいおかしい。
何がおかしいって、そりゃもう隣の席の彼のことに決まっているじゃないか。
「Aちゃん、教科書忘れたから一緒に見せて〜」
「ん、あ。じゃがりこ食うか？やるよ。」
「ちょ、見ろよこれ！うちのバレー部の写真なんだけどさ＿＿＿」
なんでこんなに私にかまってくるんだ！！
あれか、こいつ喋るの苦手なんだな。俺がかまってやんねーと可哀想だよな的な感じか！？
私は人見知りだけど、仲良くなった子には普通に喋るからな！ こんな感じで喋るからな！
『……あの』
なんで、そんな私にかまうんですか？
そう言おうとしたが本題を口に出そうとした時に黒尾さんが
『お、嬉しいねぇ。初めてAちゃんから話しかけてくれたな！』
反抗期で口聞いてくれなかった娘が久しぶりに、おはようと言ってくれた気分だわーとかわけのわからないことをほざきだしたので、言うのをやめた。
そもそも、娘に対する親父の気持ちが高校生のお前に分かるのか
そんな感じで一週間程が過ぎて、日直の仕事が回ってきた。
放課後、二人きりになった教室で日誌をつける
「…………。」
『…………。』
流れる沈黙。
…気まずい！
いつもあれだけうるさい黒尾さんが静かだ。不気味すぎる
ずーっと机にひじをついて、こっちを見てる。
チラッと黒尾さんの方に視線を向けると、彼は意を決したように口を開いた。
「……なぁ」
『あ、はい。』
あぁ、よかった。喋ってくれた。
これで気まずい空気から解放される
そんなことを考えながら、黒尾さんの次の言葉を待つ
だけど彼の言葉を聞いた瞬間、日誌を書く私の手がピシリと固まった
「お前、付き合ってるやつとかいる？」
………ちょ、
もっと普通の話題を持ってこい！！
何が悲しくて男子と恋話しなきゃならないの！？余計に気まずくなるのが目に見えるよ！
と、まぁ口には出さないが大量のツッコミを心の中でしてから『…いませんけど』と小さく呟いた。
彼の反応を見ようと横目で見ると、「よし！」と言ってガッツポーズしていた。何やってんだこの人。
次の瞬間、彼は立ち上がり日誌を書く私の目の前に立った。
そして私を指差しこう言った
「次の席替えまでには必ず俺のこと好きにさせるからな」
……覚悟しとけよ、Aちゃん
“席替え”
(何だか面倒くさいけど面白い人が隣の席になりました)
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赤羽 - くっっっっくっくにみちゃんかわいい (7時間前) (
レス) @page28 id: fb7eac3486 (このIDを非表示/違反報告)
紅月。 - 恋愛げぇむやばいですね！心臓持たない！ (2021年8月13日 23時) (レス) id: 9bccb615c4 (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - 主人公大好きかよ！愚問だったね！大好きだったね！もちろん私も若利君大好きd（ﾌﾞﾍﾞﾗ殴 (2018年8月15日 22時) (レス) id: 9aa2f2467a (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - そんな！若利君！健気すぎるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！！！！！！！ (2018年8月15日 22時) (レス) id: 9aa2f2467a (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - みんみんさん» コメント気づかなくてごめんなさい！アイディアが浮かび次第、他のキャラで書くつもりです！ (2018年3月30日 21時) (レス) id: e1e6319445 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜美
| 作成日時：2014年9月9日 20時
