教えてあげる【月島蛍】（甘） ページ27
テストの点数なんかじゃ人の価値は決められない。だってそんなに勉強できなかったのに努力して億万長者になった人とかこの世界にはたくさんいるし。
私も頑張ったんだけど、分からない問題の答え考えてるうちにどんどん他の知識が抜けていっちゃって……あはは。調子悪かったのかな〜
「で、言い訳はそれで終わり？」
『勉強教えてもらったにも関わらず、不甲斐ない点数をとってしまい申し訳ありませんでした。月島先生』
テスト用紙を私の目の前に突きつける彼の顔は恐ろしく不機嫌だ。その原因はテスト用紙の右上の点数部分にある。
そこには42点と大きく書かれている。
「あれだけちゃんと教えたのに、何でこんな点数がとれるの。本当意味不明」
『返す言葉もございません』
私もまさかこんな点数とるなんて思わなかったよ。分からないところは月島君に教えてもらってたし、自主勉強もいつもよりしっかりしたはずなのに
「……はぁ。」
『…っ！！』
月島君の溜息にビクリと肩を揺らす。
呆れたよね…。自分の貴重な時間を使ってまで勉強を教えたのに、こんな点数とって
月島君は悪くないのに、これじゃ月島君の教え方が悪かったみたいになっちゃう
『月島くっ……ごめ…んなさい』
「はっ！？ちょっと何で泣くの？」
『だって……私のせいで』
私のせいで無駄な時間を使わせて、挙げ句の果てに月島君の教え方を否定するような点数をとってしまった
過ぎたことはもう遅い。時間は巻き戻らない。だから今の私には謝ることしかできない。
頭を下げて何度も何度も謝り続ける
「…別に怒ってないよ。Aさんが努力してることは知ってたし」
今回は平均点も低いしね
『…っごめん』
「だから謝らなくていいよ」
“僕はAさんに勉強教えてた時間は無駄だと思ってないから”
『…え？』
その言葉に思わず伏せていた顔を上げる。
「言っとくけど、僕は誰にでも勉強教えるような親切な奴じゃないから」
ましてやこんな点数とるようなお馬鹿さんなんて、普通はごめんだよ
「それでも君に勉強教えてあげてた理由、わかる？」
『！！』
「馬鹿だからわかんないって言うなら教えてあげるけど」
その言葉に思わずうなづくと、彼は一つ溜息をついた後こちらを真っ直ぐ見て言った
「Aさんのことが好きなんだよ」
“教えてあげる”
(お馬鹿な君に僕が色々と教えてあげるよ)
(さぁ、次は何を教えて欲しいの？)
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紅月。 - 恋愛げぇむやばいですね！心臓持たない！ (2021年8月13日 23時) (
レス) id: 9bccb615c4 (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - 主人公大好きかよ！愚問だったね！大好きだったね！もちろん私も若利君大好きd（ﾌﾞﾍﾞﾗ殴 (2018年8月15日 22時) (レス) id: 9aa2f2467a (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - そんな！若利君！健気すぎるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！！！！！！！ (2018年8月15日 22時) (レス) id: 9aa2f2467a (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - みんみんさん» コメント気づかなくてごめんなさい！アイディアが浮かび次第、他のキャラで書くつもりです！ (2018年3月30日 21時) (レス) id: e1e6319445 (このIDを非表示/違反報告)
みんみん - 恋愛げぇむめっちゃキュンキュンして見てました！シリーズ化してほしいです！！ (2018年2月28日 15時) (レス) id: ff67e09fe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜美
| 作成日時：2014年9月9日 20時
