バレンタイン【月島蛍】（甘） ページ23
今日は2月14日。バレンタインデー
日本では主に女の子が男の子に愛を告げる日
私も例外なくその1人だった。
そう、さっきまでは…
何度も何度も失敗して作り直して、徹夜して完成させたショートケーキ
雑貨屋さんを何軒もまわって選んだラッピングとリボン
形が崩れないようにと、慎重に持ち歩いた今日までの時間
それが全部全部無駄になった。
私の好きな人は、もう誰かのものだったんだ
『何で今まで気づかなかったかなぁ…』
いや、気づかなかったんじゃない。知りたくなくて目を遠ざけていたんだ。
彼に仲の良い女の子がいたとしても、それはただの友達だって都合の良い言い訳をしてたんだ。
『……バカだなぁ。私』
彼に直接、付き合っている人がいるか聞く勇気があればこんな惨めな思いはしなくて済んだのに。放課後の教室で一人泣く羽目にはならなかったのに。
あ、ヤバイ。また涙が出て来そう。
幸い明日は休日だ。早く家に帰って思う存分泣けばいいや。
そう考えて帰り支度を始めていると、トントンと誰かが階段を登ってくる音が聞こえた。
もう部活が始まってる時間だ。
帰宅する人はとっくに帰ってるから、教室にはそうそう人が来ないはずなのに
ガラガラガラッ…
教室の扉が開く。
そこに立っていたのは私が学校生活の中で一番会いたい人であり、今一番会いたくない人だった。
「…Aさん？びっくりした。もう誰も教室にいないと思ってたから」
『月島…くん』
そう、私はずっと彼に片思いしていた。そして告白しようと思っていた。
今日…彼の隣で笑う可愛い彼女の姿を見るまでは
ズキンと痛む心を隠して笑顔を作る
『私は今から帰るところだよ。月島くんはどうしたの？忘れ物でもした？』
「あぁ、うん。バレー部のマネージャーから貰ったお菓子、教室に忘れてたから」
そう言うと彼は机の横にかけられた紙袋を手に持った。あの紙袋…今日見た女の子が持ってたやつだ
そのことが分かり、より一層胸が苦しくなる
『…っじゃあ、私帰るね』
そう言って彼に背を向けて教室を後にする
はずだった
「待って」
『！！』
紙袋を持っていない方の手首を月島くんに掴まれていて、教室から出ることはできなかった
振り解こうと思えばできたかもしれない。だけど、仮にも好きだった人の手を振りほどくなんて私にはできない
「…何で泣いてるの？」
彼は私が1番してほしくない質問をした
続→
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赤羽 - くっっっっくっくにみちゃんかわいい (11時間前) (
レス) @page28 id: fb7eac3486 (このIDを非表示/違反報告)
紅月。 - 恋愛げぇむやばいですね！心臓持たない！ (2021年8月13日 23時) (レス) id: 9bccb615c4 (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - 主人公大好きかよ！愚問だったね！大好きだったね！もちろん私も若利君大好きd（ﾌﾞﾍﾞﾗ殴 (2018年8月15日 22時) (レス) id: 9aa2f2467a (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - そんな！若利君！健気すぎるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！！！！！！！ (2018年8月15日 22時) (レス) id: 9aa2f2467a (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - みんみんさん» コメント気づかなくてごめんなさい！アイディアが浮かび次第、他のキャラで書くつもりです！ (2018年3月30日 21時) (レス) id: e1e6319445 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜美
| 作成日時：2014年9月9日 20時
