迷子の仔猫ちゃん【田中龍之介】(甘) ページ3
放課後。
つまんねー授業の後の部活。いつもならテンションあげあげになっている。
でも、今日思い出すのは昼休みの出来事。
「…今日廊下で迷ってるらしい1年女子がいて案内しようと思ったら泣かれた」
「ど、どんまい。田中。ちょっとビックリしちゃっただけだって!」
「田中さんの顔が怖かったからじゃないですかぁ?」
「月島てめぇ眼鏡割ってやろうかぁ!!?」
顔は…確かに怖いかもしれねーけど、さすがに顔見られて泣かれるとこっちだって色々ショックだ。
練習にもいつもよりちょっとだけ身が入らない。
だけど、可愛かったんだよなー
潔子さんみたいに美しい高嶺の花っていう感じじゃなくて、何というか守ってやりたくなるような。
そうそう、さっきから体育館の扉の前でウロウロしてる子のような…
………ん!?
あれ、
あの子、今日泣かれた子じゃねーか?
「あの子、誰かに用があるのかなー。俺ちょっと声かけてみるべ」
「あっ、菅さん頼みます!」
いやいやいや、そんなことはないない。
だって俺泣かした相手だし。
あんな可愛い子がわざわざ俺に会いに来ることなんてないな
「田中ー!田中に用だってさ!」
ないない……!?
菅さんに背中を押されて扉で待つその子の元へ向かうと、その子は顔を真っ赤にして立ってた
『あ、あああああ、あの!…き、今日は教室案内してくださりありがとうございました!』
「お、おう」
『……そ、その迷子になった時、頼れる人もいなくて心細くて…先輩に声かけてもらった時安心して泣いちゃって、ごめんなさい!』
あぁ、顔で泣いたわけじゃなかったんだ。
そう思うとちょっと安心した。
「気にすんなよ!誰だって一度や二度は迷子になるって!」
『はい!あ、私、1年5組のAっていいます!』
「俺は2年1組、田中龍之介だ!」
『田中先輩……その、あの…またバレー部見にきてもいいですか?』
「…お、おう!いいぞ!」
『…!よかった…田中先輩に会いに行きます!』
「なっ…!!?//」
そう言ってふにゃっと笑った猫のようなAの笑顔に、どうやら俺は惚れてしまったようだ。
「大地ー、田中がショートしたぞー」
「幸せそうだからほっといてやれ」
“迷子の仔猫ちゃん”
(貴方のお家はどこですか?)
(もし、また迷子になっていたら、見つけてくださいな)
・田中さんハイキューキャラの中で1番気が合いそう
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紅月。 - 恋愛げぇむやばいですね!心臓持たない! (2021年8月13日 23時) (レス) id: 9bccb615c4 (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - 主人公大好きかよ!愚問だったね!大好きだったね!もちろん私も若利君大好きd(ブベラ殴 (2018年8月15日 22時) (レス) id: 9aa2f2467a (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - そんな!若利君!健気すぎるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!! (2018年8月15日 22時) (レス) id: 9aa2f2467a (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - みんみんさん» コメント気づかなくてごめんなさい!アイディアが浮かび次第、他のキャラで書くつもりです! (2018年3月30日 21時) (レス) id: e1e6319445 (このIDを非表示/違反報告)
みんみん - 恋愛げぇむめっちゃキュンキュンして見てました!シリーズ化してほしいです!! (2018年2月28日 15時) (レス) id: ff67e09fe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜美 | 作成日時:2014年9月9日 20時