幼なじみ2 ページ18
チラリとカーテンの隙間から外を覗く
そこには岩ちゃんの姿があった
え、なんで保健室に!?考えるより先に動いていた
『岩ちゃん、どうしたの!?怪我でもしたの!?』
そう言うと岩ちゃんは私の姿に気づいたのかこっちに来て、ベッドのカーテンの中に入ってきた
「いや、お前が保健室で休んでるって先生に聞いて様子見にきたんだ。でも元気そーだな」
『……え!』
私のことを心配して来てくれたの!嬉しい。思わず顔がにやける
『大丈夫!精神的な問題だから!そしてそれも今解決したから!』
岩ちゃんにわざわざ保健室まで来てもらって、心配してもらって立ち直らないわけにゃいかんでしょ!!
「あぁ、それならよかった」
岩ちゃんはそう言うとベッドの上に腰を下ろした。あれ、行かないの?そんな疑問を胸に岩ちゃんを見ると、彼はゆっくり口を開いた
「……あれ、彼女じゃねーから」
『へ?』
一瞬何のことかと思ったけどすぐに思い出す。今日の朝の出来事。あんまり思い出したくないんだけどな
『なーんだ。でも向こう多分岩ちゃんのこと好きだよ!岩ちゃん、君の魅力で惹きつけるんだ!』
そう言って笑う。うん、いつも通りいつも通り
だけど、岩ちゃんはいつも通りじゃなかった
“……ポスンッ”
肩をトンッと押されて、私はベッドに押し倒されていた。目の前には全く笑っていない岩ちゃんの姿
「ムカつく」
『…………え』
意味がわからず戸惑う私に岩ちゃんは続けた
「俺の気持ちも知らずに好き放題言いやがってムカつく」
「こんなやつ好きになっちまった自分がムカつく」
そして岩ちゃんは真っ直ぐ私を見つめて言った
「A、好きだ」
『………!!』
嘘だ。岩ちゃんが私みたいなウザいやつのことが好きなんて
『……っ、岩ちゃんの方が100倍ムカつくんだから!人のことバカバカ言いやがって!それでも嫌いになんてなれない。大好きなんだよバカ!』
涙目になりながら顔を真っ赤にしてそう言うと岩ちゃんはすこし驚いた顔をしてからニヤッと笑った
「その返事はイエスととるぜ」
そう言うと唇を合わせた
“幼なじみ”
(ただのウザい幼なじみからムカつく恋人に昇格しました)
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赤羽 - くっっっっくっくにみちゃんかわいい (3時間前) (レス) @page28 id: fb7eac3486 (このIDを非表示/違反報告)
紅月。 - 恋愛げぇむやばいですね!心臓持たない! (2021年8月13日 23時) (レス) id: 9bccb615c4 (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - 主人公大好きかよ!愚問だったね!大好きだったね!もちろん私も若利君大好きd(ブベラ殴 (2018年8月15日 22時) (レス) id: 9aa2f2467a (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - そんな!若利君!健気すぎるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!! (2018年8月15日 22時) (レス) id: 9aa2f2467a (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - みんみんさん» コメント気づかなくてごめんなさい!アイディアが浮かび次第、他のキャラで書くつもりです! (2018年3月30日 21時) (レス) id: e1e6319445 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜美 | 作成日時:2014年9月9日 20時