ラッキーデー【黒尾鉄朗】(甘) ページ12
ふと思い立って寄ったコンビニに、前から食べたいと思っていた新発売のお菓子が置いてあった
何か良いことありそう、と足取り軽く道を歩く。今日は一人だから気楽にショッピングしよう
さ、最初はどこをまわろうかな
ウキウキしながら考えていると、後ろから名前を呼ばれて振り向いた
『……げ』
「よぉ、Aじゃん。1人か?」
そこには、普段何かとちょっかいを出してくるクラスメイトの黒尾鉄朗が立っていた
嫌なところで会ったものだ。1人でショッピングなんて言ったら寂しい奴だとからかわれるかもしれない
『友達と待ち合わせしてるのー。行かなくちゃー。うふふふ』
「待てよ。お前どうせ1人だろ」
そそくさと逃げようとしたところを肩をガシッと掴まれて阻止された。なぜわかった
「声かける5分くらい前からお前のこと見てたけど、ふらふら歩いてたし目的地なんてねーんだろ?つまり、待ち合わせなんてしてねえってことだ」
『わー、すごい。その推理能力もっと別の場所で発揮できればいいのにね』
若干あきれながらそう言うと、黒尾君は何を思ったのか私の手をギュッと握り
「俺も1人だし、一緒にまわろーぜ!」
そう言って歩き出した
『え、ちょっ……えええええ!?』
若干、強引だが私は黒尾君とショッピングをすることになってしまった。
今日、ついてるなぁと言ったのは間違いだったみたいだ
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あれから数時間
なんだかんだ言って黒尾君とのショッピングは楽しかった
鼻眼鏡とか面白い雑貨を漁ったり、カフェでどの猫の種類が一番可愛いかっていう馬鹿みたいなことを議論したり
1人の予定のショッピングがこんな楽しいショッピングになったのだ。やっぱり今日の私は運が良かったのかもしれない
『なんだかんだ言って楽しかったよ!ありがとう。じゃあねー』
そう言って黒尾君から離れようとしたが、彼は私の腕を離さない
『黒尾君……?』
名前を呼ぶと、黒尾君は真っ直ぐ私の方を見つめた。さっきまでふざけて笑っていた彼はどこへやら、すごく真剣な眼差しに少しドキリとした
「ここでAに出会えた今日の俺はすごい運が良かった」
だから、この運に乗っかって俺の気持ちを伝えてみようと思う
「A、お前のことが好きだ。付き合ってほしい」
“ラッキーデー”
(今日の私はラッキーガール)
(今日の俺はラッキーボーイ)
迷惑メール【月島蛍】(狂愛)→←もしも生まれ変われたら【赤葦京治】(切甘?)
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赤羽 - くっっっっくっくにみちゃんかわいい (1時間前) (レス) @page28 id: fb7eac3486 (このIDを非表示/違反報告)
紅月。 - 恋愛げぇむやばいですね!心臓持たない! (2021年8月13日 23時) (レス) id: 9bccb615c4 (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - 主人公大好きかよ!愚問だったね!大好きだったね!もちろん私も若利君大好きd(ブベラ殴 (2018年8月15日 22時) (レス) id: 9aa2f2467a (このIDを非表示/違反報告)
ふじもん(プロフ) - そんな!若利君!健気すぎるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!! (2018年8月15日 22時) (レス) id: 9aa2f2467a (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - みんみんさん» コメント気づかなくてごめんなさい!アイディアが浮かび次第、他のキャラで書くつもりです! (2018年3月30日 21時) (レス) id: e1e6319445 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜美 | 作成日時:2014年9月9日 20時