第3松 ページ4
路地裏に向かっている途中で、雲行きが怪しくなってきた。
あと少しで着くというときには、もうすでに雨が降り始めていて。
パーカーにシャツ1枚とジャージでも、寒いと感じるのに。
あいつは、もっと寒いだろうな。
路地裏について、なんの躊躇いもなく足を踏み入れる。
そこには、やはり寒かったのか
肩を震わせながら丸くなった、人間がいた。
少しずつ近付いて、顔を覗き込む。
眠っているのか、目は閉じていた。
そして自分でもよくわからないまま、白い髪をゆっくり撫でた。
ふさふさした毛並み。
この感じ、Aと一緒だ。
信じるしかないのか。
とりあえず、抱き上げる。
あんまり体を見ないようにしてパーカーを脱いだ。
依然目を閉じたままのこいつにパーカーを着せて、そのまま抱える。
軽くて、もう今にも消えてしまいそうな
「…い、ちま…つ」
傘をさして、Aを抱いて家に戻った。
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ピエロ - ヤバい。この一言に尽きます。 (2016年1月31日 14時) (レス) id: f72c683019 (このIDを非表示/違反報告)
Rei ☆ ミ - ヤバッ!!猫耳夢主とかチョー↑萌える (2016年1月15日 23時) (レス) id: 55b3e272b5 (このIDを非表示/違反報告)
無音 - おいしい( (2016年1月6日 2時) (レス) id: 274463ee26 (このIDを非表示/違反報告)
カノLOVEにこにー - え、めちゃくちゃ神作( ・_・ )更新頑張ってください!! (2016年1月5日 9時) (レス) id: 694daa01c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきっち - わぁああああ////一松ヤバイです大好き!!トド松も好きだぁ〜!更新頑張って下さい! (2016年1月5日 1時) (レス) id: ee1b30da71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せいや | 作成日時:2015年11月15日 15時