冗談じゃない！！ ７ ページ35
もう茶番は止めにしない？
いつまで自分を騙しているの？
＿＿うるさい、私は私よ
真っ暗な闇の中、自分の煩悩と葛藤していた。
そして目の前が急に明るくなって目を開いた。
『ん・・・』
「あっ、起きたわよ！」
ナミの声。
「大丈夫ですか？」
心配で滲んだビビの声。
Aは状況を飲み込めずにいた。
私はこいつらと別れたはず。
『ッ！！何故だ・・・。』
哀しくなった。
自分から一方的に別れを告げたのに、再びここにいることが・・・。
『あの野郎・・・』
周りを見渡してエースを探す。
「俺はここだぜ？」
『放っておいてって言ったのよ！！』
「俺は海賊だ。欲しいもんは全力で奪う。」
Aは立ち上がって張ってあるテントの裏に行った。
誰とも会いたくない。
と思っていたのだが・・・。
＿A・・・＿
『！！』
今一番会いたくない相手がいた。
ノエルは気まずそうに顔を逸らした。
Aも何と言ったらいいのか分からずに別のテントの裏へ向かった。
そこに膝を抱えて蹲った。
『うっ・・・うぅぅぅぅ・・・・・』
しきりに溢れてくる涙。
自分の気持ちが分からないという恐怖。
何をしたいのかも、もう分からない。
『私はッ・・・一体・・何！！？』
止め処なく流れる涙。
怖い。
自分の感情が分からない。
「大丈夫・・・か？」
背中にかけられた声に振り向かないA。
聞き慣れた声だから誰か分かる。
『あっち行ってエースッ！！』
「・・・それはできねェよ。」
そっと背中を撫でられた。
いつもなら『触るな！！』と追い返すところだが今はできる状況じゃない。
飾らない優しさで涙が止まらなくなった。
『わっ・・たし・・・はぁ！こんな・・・はずじゃな・・・・かったのに！！』
「分かってるよ。」
『自分が分からない！』
自分が今何を感じているのかさえ分からない。
真っ黒な闇に呑み込まれてしまったかのように・・・。
「自分に正直になれって。」
何で！？
ノエルと同じこと言うの？
私は自分に正直になりたくないの！
このエースに対する思いが恋なんて感じ取りたくないの！！
『・・・恋・・したくない・・・・・』
怖い。
父親のあの眼差しが・・・。
鮮明に思い出せてくる。
母の返り血を浴びて狂ったような父の眼差し。
エースを信じたい。
でも過去がそれを縛り付ける。
Aの心は過去という名の鎖に施錠されていた。
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霊気エーテル(プロフ) - 自分で書いてちょっと満足ｗｗｗ (2015年12月16日 22時) (
レス) id: 7371fe931b (このIDを非表示/違反報告)
霊気エーテル(プロフ) - どもどもです！！うれしいですねぇｗｗがんばりますよｗｗ (2015年12月14日 22時) (レス) id: 7371fe931b (このIDを非表示/違反報告)
もっちー。＆(''ω'')＆ - テストお疲れ様です!!更新頑張ってください!!楽しみにしています! (2015年12月14日 21時) (レス) id: dfbc9bced6 (このIDを非表示/違反報告)
霊気エーテル(プロフ) - お久ぶりです！テスト終わったので更新姉と交代でしていきます！！ (2015年12月14日 21時) (レス) id: 7371fe931b (このIDを非表示/違反報告)
もっちー。＆(''ω'')＆ - お久しぶりです!!とても面白いです!!霊気エーテルさんの作品大好きです (2015年12月12日 18時) (レス) id: dfbc9bced6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霊気エーテル | 作成日時：2015年10月22日 1時
